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SNSは意見交換の場に。ジュビロ磐田サポ・田中真琴が呟き続ける理由[PR]

「チームを支えるサポーターの“応援”の話 powered by HEAT-X/WIND-X」。最終回は、ジュビロ磐田サポーターであるモデル・女優の田中真琴(たなか・まこと)さんにフォーカス。幼い頃から母親と一緒にスタジアムや練習場を訪れる“英才教育”を受けてきた彼女は、現在女優として活躍しながらサッカー専用SNSアカウントで日々チーム愛を発信。偽りない正直な言葉がサポーターの心を動かしています。

インタビューを行なった日、すでにジュビロ磐田のJ2降格が決まっていました。「物言うサポーターでありたい」と話す田中真琴さんは、今この時期をどのようにとらえているのか。批判を覚悟でSNSを続ける理由は何なのか。

田中真琴(たなか・まこと)
1995年1月30日、京都府生まれのモデル/女優。2014年度ミス佛教大学でグランプリを受賞、以降テレビ・雑誌・舞台など活躍の場を広げている。

<写真・撮影:槇野翔太>

小学生の胸に響いたスタジアムの一体感

母の出身が磐田で、私は赤ちゃんの頃からスタジアムや大久保グラウンド(ジュビロ磐田の練習場)に連れて行かれてました。一番最初の記憶は、保育園の頃かな。当時は大久保グラウンドの見学席も整備されていなくて、芝をいじって遊んでいたのを覚えています。物心ついたときからずっとジュビロ磐田を見てきました。

実家は京都にあるので、母の休みと重なったときしかホームの試合は行けませんでしたが、関西で試合があると家族で観に行きました。好きだった選手は藤田俊哉さん。冷静なのに、ゴールを決めると笑顔を見せるところにも子どもながらにキュンキュンして(笑)。京都の小学校で藤田さんの下敷きを使って、クラスの男子から「何で?」ってよく言われました。今でも私にとって、彼を超える選手はいません。

私が小学生の頃にジュビロ磐田は黄金期を迎え、名波浩、中山雅史、福西崇史・・・とスター選手が揃っていましたが、ピッチの外にも憧れの存在がいました。

当時はまだゴール裏に入れなかったので、家族でバックスタンドのホーム寄りに座っていたのですが、試合開始前に1人の男の人がやってきて、応援を盛り上げてくれたんです。おそらく、コールリーダーと呼ばれるような人だったのだと思います。真冬の寒い日にもかかわらずTシャツ1枚で汗を流しながら、「みんな行くぞ!」って。

そのとき感じたスタジアムの一体感は忘れられないですね。たった1人が声を上げることで、こんなに多くの人を同時に巻き込めるんだ!ってぐっと胸が熱くなりました。大人がそこまで一生懸命に声を張り上げる様子なんて、子どもは普段見ないじゃないですか。

そうした驚きもあったんだと思います。応援っていいなぁって。私も太鼓叩きたいなって思っていました。

不安に目を瞑りたくない。活発な議論の発起人に

東京に出てきてからは、関東の試合を中心に観に行っています。1人で観に行くよりも、誰かと行く方が好きかな。試合中は意外と静かなタイプ。昔から、姉や弟のほうが相手のファールや判定に対して声を上げていたので、私は隣で黙っていることが多かったですね。際どい位置でのパスミスとか、それはさすがにひどいっていうジュビロのミスに対しては、つい声が出ちゃいます(笑)。

Twitterではむしろ、批判的なことも言わなきゃいけないと思って呟いています。もちろん批判をするだけではよくないけど、いいチームを一緒に作っていくために「こういうところを変えてほしい」と伝えるのもサポーターの役割だと考えています。逆に、問題に目をつぶって「今のチームが最高だ!」という姿勢は、本当に応援してるって言えるの?って思っちゃう。芸能活動も頑張りたいけど、いちサポーターとして存在したい思いがあったので、サッカー用のアカウントを作りました。

批判を受けることもあるけど、最近はあまりネガティブに受け取ることはないですね。私の一言で議論が生まれたり、リプライ欄が意見交換の場になるなら本望。私が気づかなかったことを教えてもらえると、はっとします。目立ちたいわけではなくて、みんなが思っていることを一緒に共有したいという思いが強いです。意見があっても、声に出せない人もいるはず。そういう人が私の発言をリツイートしたり、引用することで発信しやすくなるなら嬉しいです。それが表に出る人の役割だと思っています。

最初は傷つくこともあったし、今でも「こんなこと言っていいのかな」って躊躇することもあります。でも発信してきてよかったと思うことのほうが多いですね。

この前、女子のサポーターから、「いつもまこっちゃんが言うことに元気づけられてるから、これからも続けてください!」ってDMをもらったんです。サッカーの応援ってまだまだ男っぽいイメージもあるし、周りから引かれるんじゃないかと思ってサッカーが好きなことを言えない子も多いみたい。

そんな子に勇気を与えられたら嬉しいです。Twitterで私を知って、スタジアムで話しかけてくれたご夫婦が私の舞台を東京まで見にきてくれたこともありました。サポーターとの繋がりを感じられることが増えましたね。

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