• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • C・モリカワ、「全英オープン」デビューV。リンクス対策に、2つの大きなギア変更

C・モリカワ、「全英オープン」デビューV。リンクス対策に、2つの大きなギア変更

昨年の「全米プロ」に続き、コリン・モリカワが「全英オープン」初出場・初優勝!(撮影:GettyImages)

全英オープン 最終日◇18日◇ロイヤル・セントジョージズGC(イングランド)◇7211ヤード・パー70>

第149回「全英オープン」最終日。首位と1打差の2位から出たコリン・モリカワ(米国)がボギーなしの4バーディで通算15アンダーに到達。24歳にしてメジャー大会2勝目、初出場の「全英」で勝利を奪取した。昨年の「全米プロ」でも初出場・初優勝しており、2つの異なるメジャー大会でのデビュー勝利は、史上初の快挙である。

71位タイに終わった前週の「スコティッシュ・オープン」が、人生初のリンクスコースだったが、ここでの大きな気付きから7I〜9Iを変更していた。「いつもブレード(P730)の9I〜7Iを替えました。『P7MC』に替えたのは、フェースの中心に当たらなかったからで、先週のスコティッシュ・オープンでは、普段打たないようなショットが出た。スイングの調子も良かったのでこれは大きな勉強になりました」(コリン・モリカワ)

米国テーラーメイドも内幕を明かす。

「選手がメジャーの前に重要なギア変更を行うことは滅多にありません。しかし、モリカワは、芝とアイアンの相互作用が[テーラーメイド]()のエイドリアン・リートフェルトは【音がコリンらしくなかった】と指摘。今週までコリンは『P770』(4I)、『P7MC』(5,6I)そして『P730』(7I〜PW)というPシリーズのコンボセットを使用していました。

コリンがウォームアップするのを見て議論した結果、リートフェルトは、モデル毎にソール形状が異なるため、彼の6I(P7MC)から7I(P730)への移行時に問題があるのではないかと気付きました。その結果、彼の7I〜9Iは『P730』から『P7MC』に切り替えることが決定されました」(米国テーラーメイド

今週の変更はアイアンだけではなく、パターも10g重くしてリンクス対策を行っていた。

リンクスのグリーンに悩まされ、『TPジュノ』にもわずかな変更を加えました。ヘッドに7.5gのウェイトを2つ(計10g)追加し、ボールを強く打ち込んだりするパッティングのプロセスを変えることなく、転がりを改善できました。普段トップ30以内のコリンは、今週、総合パッティングでトップ3に入りました。

この2週間はモリカワにとって初めてのリンクスゴルフでしたが、彼はこのチャレンジを受け入れ、自分のゲームの奥深さを存分に発揮する機会となりました。このような環境は、コリンの長所を生かすことができます。忍耐力、成熟度、決断力、そしてフェースの中心でボールを打つことです」(同)

関連記事