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ファイナルQTが開幕 来季前半戦に“フル出場”できるのは何位まで? 今年を参考に予想!

ファイナルQTに出場している金田久美子(撮影:福田文平)

<JLPGA ファイナルQT 初日◇28日◇葛城ゴルフ倶楽部宇刈コース(静岡県)◇6421ヤード・パー72>

きょう28日(火)から4日間の日程で国内女子ツアー「JLPGAファイナルQT」が行われる。シードから漏れた選手らが、来季のレギュラーツアーおよび下部ステップ・アップ・ツアーの出場優先順位を争うもの。ここで割り当てられたQTランキングをもとに、第1回リランキングまでの出場資格が決定するが、何位に入るとどれくらいの試合に出られるのか。今季の結果をもとに、整理してみたい。

■そもそもQTとは?

QTの正式名称は「クォリファイングトーナメント」(Qualifying Tournament)。頭文字を取ってこう呼ばれている。QTは2ステージ制で、ファーストQTは21~24日の4日間の日程で、A地区(埼玉)、B地区(静岡)、C地区(岡山)の3地域で行われた。ファーストQTを突破した選手らに、今季でシードを喪失した選手、メルセデス・ランキング56~70位の選手、ステップ優勝者などが加わり、計104名でファイナルQTが行われる。

トーナメントは各大会によって出場人数が決められている。まずは出場権が約束されている選手(シード、永久、準シード選手ら)が順にその枠を埋めていく。そして主催者推薦の選手にも枠が割り振られ、残った枠にQTランク上位者から順に入っていく、というイメージだ。

例えば、総出場人数が108人の大会に、にシード選手らが50人、推薦の選手が20人出場したら、残るは38枠。QTランク1位~38位の選手が試合に出場できる、ということになる。欠場者などが出た場合、QTランクで次点の選手がウェイティングから繰り上がりで出場できる。

しかし、あくまでも今回のファイナルQTで決まるのは、来年の第1回リランキングまでの出場優先順位。シード選手とは異なり、もしQT1位で通過しても、フルシーズンを戦うことができるわけではない。とはいえ、前半戦と呼ばれるこの期間だけでも例年15試合以上は行われ、リランキングを突破すれば、シーズン中盤戦、そして終盤戦まで出場することができる。それらを踏まえても、このファイナルQTはかなり重要なものだ。

■QTランク何位までが前半戦フル出場できる?

では、ファイナルQTでどれくらいの位置につければ、来季前半戦にフル出場できるのか。まだ来季のツアー日程が発表されていないが、今季の結果を参考にみていきたい。今季は6月「ニチレイレディス」終了時点で第1回リランキングが行われ、前半戦は16試合が行われた。

日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)のデータによると、今季前半戦でQTからの本戦出場者が最も少なかったのが開幕戦「ダイキンオーキッドレディス」と2戦目「明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント」で、最終的にQT35位までの選手が出場した。続いて、3戦目の「Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント」と4月「パナソニックオープンレディース」が37位。これを踏まえると、“QTランク35位以内”というのがひとつの目安となりそうだ。

とはいえ、出場人数が120人と多い一方で、主催者推薦枠がないメジャー大会「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」にはQTランク58位までが出場し、これがQTからの選手が最も多く出場できた試合だった。4日間大会の「宮里藍 サントリーレディス」にはランク47位まで。これらを考えると、QT上位に入れなくても、ビッグトーナメントには出場できる可能性があることもみえてくる。

まとめると、今季は35位までが前半戦フル出場を叶えた。36~39位までの選手もほとんどの試合に出場。40位台の選手が出られたのは最大で9試合、50位台になると最大2試合と激減するという結果だった。

■ファイナルQTに出られれば来季職場は得られるが…

ちなみに、100位前後であれば下部ツアーには問題なく全試合に出場が可能。ファイナルQTの出場者は最低でもQTランク104位が確定するため、来季の“職場”がない…ということは回避できるというわけだ。

とはいえ、レギュラーツアーに出場する機会を確保することがこの4日間の至上命題になるのは言うまでもない。上位者はもちろんだが、QTランク35位付近を争う戦いにも注目したい。

【今季前半戦とQTからの最終出場順位】
ダイキンオーキッドレディス(35位)
明治安田生命レディス ヨコハマタイヤゴルフトーナメント(35位)
Tポイント×ENEOS ゴルフトーナメント(37位)
アクサレディスゴルフトーナメント in MIYAZAKI(39位)
ヤマハレディースオープン葛城(46位)
富士フイルム・スタジオアリス女子オープン(41位)
KKT杯バンテリンレディス(39位)
フジサンケイレディス(45位)
パナソニックオープンレディース(37位)
ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ(58位)
RKB×三井松島レディス(36位)
ブリヂストンレディス(45位)
リゾートトラスト レディス(47位)
リシャール・ミル ヨネックスレディス in 朝霧(51位)
宮里藍 サントリーレディス(47位)
ニチレイレディス(40位)

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