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「ディアス獲得がサラー残留を後押しする」リバプールが補強で示した「方針」を地元紙が指摘!

タイトルに飢えるサラーにとっても、ディアスの獲得は喜ばしいことだろう。(C)Getty Images
リバプールは1月30日、ポルトのコロンビア代表FWルイス・ディアスを完全移籍で獲得したことを発表した。

現地の複数メディアの報道によると、移籍金はボーナスを含めて最大6000万ユーロ(約78億円)、契約期間は2027年6月までと長期で、背番号は「23」に決定している。かねてからディアスに注目していたリバプールは本来、今夏の獲得を狙っていたが、ライバルクラブの動きや現金が必要なポルトの事情などにより、予定を前倒しにすることとなった。

2019年夏に母国のアトレティコ・ジュニオールからポルトに移籍した右利きのウイングプレーヤーは、最初の2シーズンは国内リーグでそれぞれ6ゴールに止まったものの、今季は18試合出場で14ゴールと得点力が爆発(チャンピオンズ・リーグでも2ゴール)。ポルトでの最終戦となった23日の19節ファマリカン戦でも巧みな飛び出しから難なくゴールを決めた25歳は、技術力と速さを兼ね備えており、リバプールのスタイルには適応しやすいタイプと言えよう。
クラブは赤いユニホームを身に纏ったディアスが「リバプールと契約できて非常に嬉しい」と語った動画をメディカルチェックやサインの様子と合わせて公開。また、ユルゲン・クロップ監督は「我々はルイスが、今すぐに、そして将来的にも、チームをさらに良くできると信じている。心から我々が獲得を望んでいた選手だ。契約がうまくいき、とても満足している」と喜びと歓迎の意を表わしている。

昨シーズンのディオゴ・ジョッタに続いての大物FWの獲得を果たしたリバプール。このクラブといえば、世界最高のデュオであるモハメド・サラー、サディオ・マネを擁しており、両者は現在、アフリカネーションズ・カップにそれぞれエジプト代表、セネガル代表として出場しており、いずれも準々決勝を勝ち抜いている。彼らが不在となることで、リバプールは今冬の補強が噂され、ディアスもその候補のひとりに挙げられていた。

この補強に関しては、現在、契約延長をめぐって様々な憶測が流れているサラーの退団を見据えたものだという見方がある。マネについても大幅な昇給をクラブに要求しているといわれ、こちらも今夏の移籍の可能性があるようだ。ロベルト・フィルミーノにも同様の噂がある中、ディアスが「フロント3」もしくは「ビッグ4」の穴を埋める存在だとされているわけだが、リバプールの地元紙『Liverpool Echo』は、このコロンビア人到来が「サラーの契約延長を後押しするかもしれない」と予想する。
サラーは難航しているといわれるクラブとの延長について「クレイジーなものは求めていない」と主張し、マージーサイドに留まり続ける条件として「チームや監督の野心、彼らが選手たちとともに何をしたいと考えているのか? これらは全て、決定を下すための重要なポイントだ」と語っていた。つまり、さらなるチームのクオリティーの向上を彼が求めているということだ。

同メディアは、現在のリバプールが史上最もタレントが揃ったチームだとして、「クロップの時代に、より多くのトロフィーが集められなかったとしたら、それは非常に残念なことだ」と綴り、「ディアスのような『ビッグ4』と争える選手を1月に急遽獲得することより、クラブの野心を示すより良い方法が他にあるだろうか?」と訴え、サラーの提示する条件が満たされつつあると強調する。
今季に関しては「ビッグ4」「ファンタスティック4」にディアスを加えた「トゥルーリー・フィアサム・ファイブ(本当に相手に恐怖を与える5人)」が見られることになるが、これが来季以降も続く可能性があると同メディアは予想した。

世代交代ではなく、ここがチャンスとばかりに、キャリアのピークにある現有戦力たちを留め、さらに戦力を加えて(選手層に不安がある中盤の補強は言うまでもなく)、タイトル“乱獲”に向けて一気に畳みかけるという同メディアの見方は正しいのか? そして、南野はリバプールにどのような形で関わることになるのだろうか?

構成●THE DIGEST編集部

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