「あれは止められない」奥川雅也の弾丸ミドルを独紙が絶賛!シーズン6得点に「昨季のドウアンを上回った」
この男も、いよいよ欧州で頭角を現してきたようだ。
ドイツ・ブンデスリーガのビーレフェルトに所属する奥川雅也は、現地1月8日に行なわれた第18節、フライブルク戦で今季6点目となるゴールを記録した。
0−2とリードを許し迎えた60分、奥川は敵陣ペナルティエリア手前でボールを受け、小さなモーションから右足を振り抜くと、ボールはほぼ無回転のままゴールキーパ−の頭上を越えネットを揺らした。まさに一直線にゴールに突き刺さる、目の覚めるようなゴールだった。
奥川のこのゴールを、独紙『Kicker』でもニュースとして配信、その中で奥川のここまでのパフォーマンスも高く評価している。
記事では「フライブルク戦で、オクガワが放ったシュート。あれは、決して止められるものではなかった」と、スーパーゴールを報じており、「オクガワはチームで大きな役割を担っており、どちらかというと目立たない選手だが、特別な瞬間がある」として、奥川のプレースタイルも紹介している。
奥川は今季ここまで、9節のボルシア・ドルトムント戦以外の17試合に出場、ここ8試合はスタメン出場が続いている。完全移籍加入となった今シーズン、試合毎にプレーの質が上向いてきていることは確かだ。
同メディアも「最初の半年間は1ゴールしか挙げられなかったオフェンシブマンが、今、ますます開花しつつある」と、ここ数試合での活躍を賞賛。その上で「今シーズン6点目を決め、ビーレフェルトの前シーズンの得点王、ファビアン・クロスと同胞のリツ・ドウアンの5点を上回った」と述べている。
さらにビーレフェルトのフランク・クレイマーコーチによるコメントも掲載。同コーチは「彼の姿が見えなくても、次の場面ではそこにいて、ゴールを脅かす存在になりうる」との奥川のプレーを評し、さらに「彼はいつも相手のゴールへの巧妙な手段を持っている」と、攻撃スキルを讃えた。
現在17位のビーレフェルトだが、先月の第16節ボーフム戦からチームは2勝1分け、勝点を17とし降格圏脱出を視界に捉えるまでに(16位アウグスブルクは18)。ここ3試合すべてのゲームで得点を記録している奥川の活躍もあり、チームも浮上へのきっかけを掴んだのは間違いないだろう。
今回の記事の中では「“Phantom”(ファントム)、Okugawa」と、奥川を実体のない脅威と例えている。まさに突然姿を現す、相手にとっての危険な存在としてのプレーを今後も期待したい。
構成●THE DIGEST編集部
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