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「非常に重要な存在」緊急出場で先制点の堂安律を現地メディアが高評価!本人は「質を示して自信を得られた」

訪れたチャンスをしっかりとものにした堂安の評価が高まっている。(C)Getty Images
 現地時間11月7日、オランダ・エールディビジの第12節が行なわれ、PSVは4-1でフォルトゥナ・シッタルトを下し、2連勝を飾った。

 首位アヤックスと勝点数で並ぶPSVが降格圏に沈む相手の本拠地に乗り込んだ一戦、序盤から攻勢に立つも、開始16分でヨルダン・テゼが左大腿部を傷めて交代を余儀なくされる。このアクシデントで出番が回ってきたのが、先月初旬に負った膝の怪我が癒え、3日前のヨーロッパリーグ・モナコ戦で復帰したばかりの堂安律だった。

 緊急発進となったアタッカーは、多くのプレーに絡んで存在感を示し、37分にはハーフウェーラインからドリブルで突き進み、左のエラン・ザハビにパスを入れると、相手のDFラインに裏に走り抜けたところでリターンを受けてダイレクトでゴールに流し込み、4節AZ戦以来となる今季2点目をマークした。

 チームが後半に3点を追加して快勝を収めた後、堂安はインタビューで「ゴールで勝利に貢献でき、とても嬉しいです。良い夜になりました。(突然の交代出場に)驚きましたが、準備はできていました。先制点はどの試合でも非常に大事なものであり、それでチームの役に立てて良かったです。(ゴールでは)エランが良いボールを送ってくれました。怪我から復帰した後も不安はなく、代表ウィークを前に、自分のクオリティーを示すことでき、自信を得ることができました」と語っている。
  また、自身のSNSでも「代表ウィークに入る前の、チームにとっても、自分自身にとっても重要な勝利とゴール」と英語で投稿して喜びを示した堂安に対し、ロジャー・シュミット監督は「うまくプレーしてゴールを決めた」と称賛、クラブの公式サイトは「PSVが試合をコントロールする中、交代出場の堂安がついにリンブルフ州のチームの壁を突き破った。日本人選手は自ら攻撃を開始し、スムーズなドリブルを見せ、最後はザハビの好パスによってたやすくフィニッシュした」と、先制の場面を振り返った。

 現地メディアでは、専門メディア『Voetbal International』が「PSVのゴールの扉を開いたのは、16分にテゼの負傷で緊急出場した堂安だった。攻撃的MFは効果的な攻撃のコンビネーションを組み立て、イスラエル人FW(ザハビ)のパスを受け、元PSVの選手であるヤニック・ファン・オシュが守るゴールを打ち破った」と伝えるとともに、同様に交代出場が2ゴールを挙げたブルーマと併せて「日曜日、多くの怪我人を抱えたアイントホーフェンのクラブにとって非常に重要な存在となった」と、堂安を評した。

 なお、データサイト『Opta』によれば、この貴重な先制ゴールにより、堂安のエールディビジにおける通算得点数は19となり、これは同リーグの歴代日本人選手の中で小野伸二(2001~05年までフェイエノールトでプレー)と並んで2位の記録となった。ちなみに1位は、フィテッセ(12~14年)、ADOデン・ハーグ(15~17年)でプレーしたハーフナー・マイクの51点である。

構成●THE DIGEST編集部

【動画】反転で敵を振り切ってドリブル→右足で流し込んだ堂安のゴールをチェック!

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