• HOME
  • 記事
  • サッカー
  • 南野拓実は「得点力を示すために去る必要がある」と専門メディア。リバプールに売却を主張「クラブの利益のために」

南野拓実は「得点力を示すために去る必要がある」と専門メディア。リバプールに売却を主張「クラブの利益のために」

カラバオ杯で半アディショナルタイムに起死回生の同点ゴールを決めた南野だが、放出を推薦する声もあるようだ。(C)Getty Images
カラバオ・カップでは全3試合でフル出場し、いずれも結果に直結する重要なゴールを挙げて勝利の立役者となっているリバプールの南野拓実。これにより、評価と期待を高めている一方で、プレミアリーグでは18節終了時点でわずか6試合の出場、合計プレー時間は40分に止まっている。

モハメド・サラー、サディオ・マネ、ロベルト・フィルミーノ、ディオゴ・ジョッタの「ビッグ4」の牙城を崩せずにいる一方で、前述の通りカップ戦では3試合4ゴールと結果を残し、現地メディアから「チームのキーマン」と称されるなど、あまりにコンペティションによって立場が異なることで、非常に難しい状況にいる26歳の日本人アタッカーだが、本人は今季ここまでで手応えを掴み、「レッズ」での挑戦を続ける姿勢を示している。

しかし、冬の移籍市場の開幕を目前に控え、複数の現地メディアが南野の去就に注目し、その中には、彼が新天地を求めるべきと主張するところも少なくない。英国の総合メディア『HITC』もそのひとつで、ナサニエル・フィリップスとジョー・ゴメスという2人のDFとともに、「クラブの利益のために売却すべき」選手のリストに、南野の名を載せた。

「昨季、ディオゴ・ジョッタがマージーサイドに与えた影響を、おそらくクラブはミナミノが2020年1月に加入した際にも期待していただろう。ミナミノもプレーの深みをユルゲン・クロップ監督に提供することはできるが、サラー、マネ、フィルミーノらFW陣のライバルは全て、ミナミノの前を走っている」

同メディアは、南野がドイツ人指揮官からの信頼を得られていないとし、その証として「16節アストン・ビラ戦でフィルミーノが負傷し、ジョッタもスタメン入りが難しかった状況でも、ミナミノではなく、MF登録のアレックス・オクスレイド=チェンバレンが先発起用された」ことを挙げ、以下のように結論づけた。
「この日本代表選手は昨季、サウサンプトンにレンタル移籍し、最初の3試合で2ゴールを挙げたものの、すぐに最初の“魔法”は消え去った。ミナミノがプレミアリーグでもゴールを奪えることを示し、そのキャリアを再スタートさせるためには、アンフィールドを去る必要がある」

同メディアは、カラバオ杯の実績には言及せず、あくまでもプレミアリーグでの現状によって判断を下しているようだが、来月にアフリカネーションズ・カップが開幕すればサラー、マネがリバプールを離れることになるため、リーグでも南野が重要な存在になると予想するメディアも存在する。

サッカー専門サイト『Sports Mole』は「サラーとマネが不在となれば、間違いなくミナミノとフィルミーノが使われる」と断言し、『sports keeda』はディボック・オリギの残留を予想する記事の中で、「スーパースター(サラー、マネ)がいない状況でリバプールがステップアップを果たすためには、オリギやミナミノが必要になる」と主張。同メディアによれば、FWのバックアッパー2人だけでなく、オクスレイド=チェンバレンの放出もリバプールは望んでいないという。

以前、リバプールの専門メディア『Rousing The Kop』が、「12月と1月はミナミノのリバプールでのキャリアにおいて最も重要な期間になる」と予想していたが、この1か月間で彼の去就、そしてレッズにおける彼の立場にいかなる変化があるかを見守りたい。

構成●THE DIGEST編集部

関連記事