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【卓球】樊振東ALCの性能を徹底レビュー 世界王者モデルのハイエンドラケット

中国代表として五輪や世界選手権など数多くの国際大会で活躍する樊振東(ファンジェンドン)。現役の世界ランキング1位でバタフライと契約を結び、大きな話題になりました。

そんな樊振東をモデルにバタフライが開発したラケットが「樊振東シリーズ」です。今回はその中でも樊振東が実際に使用している『樊振東ALC』にはどのような特徴や性能があり、どのような選手に適しているのか詳しく見ていきましょう。

『樊振東ALC』とは?

『樊振東ALC』は、2022年9月1日に日本の卓球用品総合メーカーである「タマス社(ブランド名:バタフライ)」から販売されたアリレートカーボン搭載のラケットです。アリレートカーボンとはアリレートとカーボンファイバーを交織した特殊素材のことです。グリップはFL(フレア)とST(ストレート)の2種類となっており、平均重量は88gとなっています。

『樊振東ALC』のブレードは『ビスカリア』と同じ合板構成をしています。違いをあげるとすると、『ビスカリア』よりも少しだけ重いのが特徴的で、『ビスカリア』に似た感覚でより重い球を打つことができます。また、グリップが少し変わっています。

全部で5種類ある樊振東シリーズのラケットの中でも、『樊振東ALC』は樊振東が実際に使用しているモデルで、2023年の世界選手権大会の男子シングルスとダブルスの2種目で優勝を果たしています。

『樊振東ALC』の特徴

ここからは『樊振東ALC』の特徴を詳しく見ていきましょう。

特徴➀:柔らかい打球感でスピードを確保

『樊振東ALC』の特徴1つ目は、柔らかい打球感でスピードを確保していることです。

一般的に、カーボンラケットはスピードが出ますが、打球感が硬く扱いづらい傾向にあります。一方で木材ラケットは打球感が柔らかく、手に響く打球感がありコントロールし易いですが、打球スピードはカーボンラケットに劣ります。
『樊振東ALC』には、その打球感と威力のバランスを良くしたアリレートカーボンが搭載しており、扱いやすさと打球スピードが両立させています。

特徴②:回転をかけやすくコントロールをしやすい

『樊振東ALC』の特徴2つ目は、回転をかけやすくコントロールをしやすいことです。

特殊素材を外側に配置するアウターのラケットは球離れが速く回転をかけにくい印象をありがちです。
『樊振東ALC』もアウターのラケットですが、実際は球持ちも良く回転がかけやすいためインナーに慣れている人も違和感なく使えるのが特徴です。

特徴③:アウターの割には弾まない

『樊振東ALC』の特徴3つ目は、アウターの割には弾まないことです。

アウターのラケットは勝手に弾んでくれるイメージがありますが、『樊振東ALC』は意外と弾まないようです。そのため、インパクトが強くないと棒玉になる可能性があります。逆にしっかり振れたときのスピードは圧倒的なので、スイングスピードを早くすれば威力のあるボールを打つことができます。

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