THINK SPORTS『甲子園』

 

「夏の甲子園」。全国高校野球選手権大会がスタートした。高校球児たちの夢の舞台での戦いは、多くの人に感動をもたらす注目のビッグイベントだ。一方で年々暑くなる「酷暑の夏」での大会は、その対策がより一層大変なものにもなっている。

 

今年は各試合で途中に10分間の「クーリングタイム」を入れる対策が行われているが、毎年のようにひどくなっていくこの暑さのなかでは、今後昼間の試合を避けるような対策も出てくるのではないだろうか。

 

そうなると困るのが、日程調整だ。他スポーツと違ってこの「夏の甲子園」は、1回戦から決勝までの全試合を甲子園球場のみで行うという特殊な開催方法をとっている。

 

昼間の試合をなくし、1日の消化試合数が少なくなれば、全試合を消化するのにより多くの日数がかかることになる。

 

そうなるとこの問題を解消ためには、やはり他の野球場も使用する方法などが話題に出てくるのではないだろうか。

 

ただ、「甲子園」は関わる人たちにとってかなり重要な聖地だ。

 

全国の切符を勝ち取った高校球児たち全員が「甲子園」の舞台に立つことに意義があると考える人も多いだけに、簡単な話ではないだろう。しかし、プレーする選手も応援する人、見る人も、この大会を快適に楽しむためには、一度考えてみるべき課題ではないだろうか。

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