木村悠。あえて遠回りを選んだ「商社マンボクサー」の軌跡

ボクサーを引退し次のステップへ

-**引退後に商社を退職し、FiNCへ勤めた経緯を教えてください。**

FiNCのアプリ内にある『チャンピオンの食事』というコンテンツで、自分の食事を投稿するのを3ヶ月くらい手伝っていた時期がありました。そういう繋がりがあって、引退した後に共通の知り合いの方から『FiNCで新しい取り組みをやるから手伝ってほしい』と去年の9月にお話をいただきました。勤務し始めたのは今年の2月ですね。

FiNCの仕事は自分がやりたいことにも直結していたんです。アスリートのサポートやセカンドキャリアは変えていきたいと思っていた分野なので、やりがいがあります。自分が好きだったチャンピオンが、行方不明になってしまうとか、仕事がなくて困っているという話を聞くと、憤りを感じるというか。あれだけリングで輝いていたのに社会で活躍できないというのは、どこか仕組みがおかしいのではないかとすごく疑問に思っていました。

-**アスリートはセカンドキャリアにどうアプローチしていけば良いと考えていますか?**

現役のうちからある程度基盤を作っておかないと、いきなり引退後というのは厳しいですよね。セカンドキャリアに触れられる教育的な機会や、引退した選手から話を聞ける交流会などが圧倒的に少ないので、そういうことを増やしていくことで、選手も今やるべきことができるんじゃないかなと思いますね。

-**最後に、木村さんの今後のビジョンを教えて下さい。**

個人としては、アスリート出身でビシネスの世界で結果を出す第一人者になりたいと思っています。会社の活動としては、頑張っているけど適切なサポートが受けられないアスリートにもっと活躍できる場を提供していきたいですね。現役の時だけでなく、引退した後も活躍できるような土壌を作っていければと考えています。アスリートは努力するという強いパワーを持っているので、社会に適応して目標さえ定めれば、社会で活躍できる選手をもっと増やすこともできると、強く確信しています。

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