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45歳・谷原秀人が首位戦線に浮上 大会3連覇へ自然体「こっそりついて行けたらいいな」

谷原秀人はスコアを4つ伸ばして上位浮上(撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 2日目◇1日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

今大会出場選手の中で、最多15回の出場を誇る45歳・谷原秀人。「66」をマークしたベテランはトータル6アンダーまで伸ばし、単独4位と首位戦線に浮上した。

2日目を振り返って「ひどかったですね、スコア以外は。よくアンダーで回れたな」と好スコアとは裏腹に、その内容には納得がいかない。特にパッティングに関しては、イメージ通りに打てなかった。「15番、16番とかあんまり良くなくて、強めに入った。17番もそうですし」と北風が吹き、乾いたグリーンは想像以上に速かった。バーディを奪った16番も、「(スピードが)思っていたのは違った」と違和感が残った。

ただ、初日にボギーを少なくしたいと話していた谷原は「手前から、手前から、というのを確実に」と奥につけたらチャンスがない難グリーンに対して、手前からの“攻め”を徹底した。結果、ボギーフリーの4バーディと作戦は成功。優勝戦線に名乗りをあげた。

ただ、藤田寛之以来の3連覇という偉業へ、浮足立つ様子はなかった。「上の3人が今年の(賞金ランキング)上位3位ですからね。こっそりついて行けたらいいな」。首位は今季賞金王の中島啓太、2位タイに金谷拓実、蝉川泰果と賞金レーストップ3が顔をそろえているが、ベテランはあくまで自然体を貫く。

「このコースはスコアがいいか悪いかにしかならないので、上3人がバチバチやってくれて、こっそり例年通り行けたらいいな」。“あわよくば優勝”という雰囲気を出しながらも、ベテランらしい味のあるプレーで虎視眈々と上位を追いかける。(文・齊藤啓介)

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