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左に曲がるから右を狙って『65』 日大・杉浦悠太が史上7人目のアマV射程圏内

日大新4年生・杉浦悠太が快挙に挑む(撮影:米山聡明)

<東建ホームメイトカップ 3日目◇1日◇東建多度カントリークラブ・名古屋(三重県)◇7062ヤード・パー71>

日本大学4年のアマチュア・杉浦悠太がこの日のベストスコアにあと1打と迫る「65」をマークして、首位と4打差のトータル10アンダー・11位タイに浮上。昨年の蝉川泰果に続く史上7人目のアマチュア優勝へ望みをつないだ。

予選2日間で9個のバーディを奪ったものの、5つのボギーを叩いてトータル4アンダー・39位タイにとどまっていたが、思考を変えてビッグスコアをマークした。「今週、ショットがつかまる傾向で、左ピンに対して左に外すことが多くてボギーが出ていました」。フェアウェイの絶好の位置から難しいところに外してボギーとすることが多かったが、この日は「左に曲がるから少し右を狙って打ちました」とスイングの微調整ではなく、狙い方を変えて6バーディ・ボギーなしで回った。

今春から4年生となった杉浦は、ナショナルチームの中心選手で昨年の「日本オープン」で3位タイに入るなど実力は折り紙付き。今年の目標は「ツアーで優勝」。先輩の中島啓太、蝉川泰果と同じルートでのプロ転向を考えている。

先週は、シード選手が20人以上出場し、開幕戦の前哨戦とも呼ばれるツアー外競技「岐阜オープン」で1打差の2位タイに入った。最終日には雨の難しいコンディションのなか「66」をマーク。プロを差し置いてベストスコア賞を獲得している。

首位との差は4打。「可能性があるところまで来ました。明日伸ばさなきゃいけない立場は変わらないので、守らず、今日のように攻める。もったいないボギーをなくして、バーディを狙っていけたらいい」。失うものはない。21歳が攻めまくり、史上7人目の快挙を狙う。(文・小高拓)

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