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昨年劇的Vの選手も“悔”…予選ラウンド終了時点で6人がシードを喪失 視線は最終QTへ

金田久美子も再びQTから返り咲きを目指す(撮影:上山敬太)

<大王製紙エリエールレディスオープン 2日目◇17日◇エリエールゴルフクラブ松山(愛媛県)◇6575ヤード・パー71>

来週の「JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ」は今季優勝者ら40人しか出場できないため、多くの選手にとってはここが今季最終戦になる。そしてシード争いも決着。メルセデス・ランキング(以下MR)50位以内を巡る“攻防戦”は、予選ラウンドまで終わった。

今季シード選手として戦いながら、この大会を前にMR50位以下に沈んでいた選手のなかには、決勝ラウンドに進めず、大会終了を待たずにシード喪失が決まった選手もいる。今大会に出場するなかでは6人が悔しい終戦を迎えた。

それがトータル1アンダー・55位タイの黄アルム(韓国、MR78位)、トータルイーブンパー・63位タイのセキ・ユウティン(中国、同73位)、トータル2オーバー・70位タイの岸部桃子(同89位)、トータル6オーバー・85位タイの植竹希望(同97位)と小倉彩愛(同102位)。そして、昨年11年189日ぶりの勝利を挙げシードに復帰した金田久美子(同63位タイ)も無念の棄権で権利を喪失した。

現行のルールではMR50位以内が来季シードを獲得、51位~55位は来季前半戦、56位~70位までの選手には最終QTへの出場権が与えられる。MR71位以下はQTに1次から参加することになるのだが、同年のシード選手は別。28日に始まる最終からの出場が約束されており、そこで来季出場権を争うことになる。

会場では、「落ち着いてプレーすれば上位にいけると思うので、来年も開幕戦から出られるように頑張りたいと思います」(岸部)、「ドライバーやアイアンショットはいい調子だったのに、パターが入らないことが多かったので、できるかぎり調整していきたいです」(セキ)、「ショットとアプローチが不安定な状態。残り期間で何か少しでもいいものが見つかれば」(植竹)など、来季出場権獲得へ気持ちを切り替える声も聞こえてきた。ここからシード返り咲きへの戦いが始まる。

なおテレサ・ルー(台湾)や、米国を主戦場にする渋野日向子らは今大会に出場せず、開幕前にシードを手放した選手もいる。大会は第3ラウンドが悪天候により中止になり、54ホールに短縮された。まだ“逆転シード入り”を目指す選手も多く、残り18ホールも最後まで見逃せない展開が続きそうだ。

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