女子ツアー競技を16年間開催。歴史ある倶楽部を予算60万円台で
旧・廣済堂埼玉ゴルフ倶楽部。LPGA競技『スタンレーレディス』（94、95年は『エス・シー・レディス』）を1980年の第1回大会から16年間開催した実績があり、2015年から現在のコース名になった。グループコースにザ ナショナルカントリー倶楽部 千葉（千葉県市原市）があり、メンバーは特別料金でプレーできるのもメリットの1つになっている。
コースは秩父の山岳地帯にありながらホールごとに高低差を解消してあり、フェアウェイもゆったり。ほどよいアンジュレーションを活かしながら池越え、谷越えと変化に富んで飽きさせない。
特に1番はバック601ヤード、レギュラー587ヤードと18ホール中最長のパー5、続く2番は池越えの長いパー3（バック199ヤード、レギュラー185ヤード）と出だしから刺激十分。また、最終18番は最も長いパー3で、やや打ち下ろしとはいえバック224ヤード、レギュラー202ヤードの距離があり、クラブ選択とショットの正確性が試される。
バック、レギュラー、フロント1（ゴールドに相当）、フロント2（レディスに相当）の4面あるティの選択次第で攻略ルートや難易度が大きく変わるのも特徴の1つで、フロント2は2016年から進めてきた新設造成工事が昨年終了したばかり。単に短くしただけのレディスティと違って攻略する面白さがある、ストレスなく回れると評判がいい。また、コースレート未登録だが初心者の女性やジュニア低学年用のティとして、フロント2よりもさらに短いピンク色のティもセッティングしており、こちらも好評。家族連れや夫婦での来場も増えているという。
プレースタイルはGPSナビ付き2人乗り乗用カート利用のセルフプレー。天候やコンディションにもよるが、基本的にフェアウェイへのカート乗り入れが可能なのも大きなポイントだ。秩父連山や武甲山の四季折々の景色を眺めながらのプレーは爽快、春はコース内の桜が咲き誇り、花見＆ゴルフを楽しめる。練習場は12打席・80ヤードながらドライバーの使用が可能。バンカー練習場も併設している。
東京都北部から車なら80分程度で通えることからメンバーには都内在住者が多く、全体に占める割合は東京都在住、埼玉県在住どちらも45％、その他が10％となっている。また池袋駅から特急で約80分の西武秩父駅からクラブバスを全日予約制で運行しており、電車利用も可能だ。
クラブ競技は月例杯（A・Bクラス）と開場記念杯・理事長杯・倶楽部選手権・シニア選手権の4大競技のほか、新年杯、如月杯、弥生杯、水無月杯、葉月杯、敬老の日杯、神無月杯、霜月杯、ダブルス杯、ラストコール杯を定期的に開催。競技志向のメンバーも多いという。
名義書換料は正会員が275,000円、特別平日会員（土曜可）と平日会員（土曜不可）は176,000円。年会費は正会員36,300円、特別平日会員33,000円、平日会員29,700円（いずれも税込）。
現在の購入時の費用総額は60万円台前半で推移している。通いやすいエリアの居住者には、これはかなりの狙い目。競技に参加して上達したいと考えている人、初めての会員権を探している人にもおすすめだ。
基本情報
ザ ナショナルカントリー倶楽部 埼玉
http://national-cc.jp/saitama/
住所：埼玉県秩父市小柱685
TEL：0494-62-3111
開場日：1977年4月29日
コース設計：(株)大林組
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