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逆転Vも見えた前半から一転… 石川遼は後半の乱調に「すごく悔しい」

石川遼は「73」と振るわず。大会3勝目はならなかった(撮影:鈴木祥)

<ゴルフ日本シリーズJTカップ 最終日◇3日◇東京よみうりCC(東京都)◇7023ヤード・パー70>

3日目に『62』と圧巻のプレーを見せた石川遼だったが、最終日は苦しいゴルフとなった。首位と2打差でスタートし、前半こそ2つ伸ばして一時は逆転優勝も見えたが、後半に失速。トータル8アンダー・7位タイで最終戦を終えることとなった。

1番ホール、ドライバーショットを左バンカーに入れるとセカンドはレイアップ。3打目勝負もピン奥につけ下りの難しいラインが残り、パーパットを決め切れずボギースタートとなった。続く2番パー3ではティショットが右に抜けグリーンを外してしまう。

だが、続く2打目がチップインバーディとなり、割れんばかりの大歓声。悪い流れを断ち切ると、5番から2連続バーディ、8番パー3ではベタピンにつけ楽々バーディを奪った。ハーフターン時点で首位と1打差。3日目の“石川遼劇場”の再来も予感させた。

しかし、10番をパーとして迎えた11番。ティショットで「フェードを狙ったけど逆球が出た」とミスショットで結果ボギーに。ここから「ふわふわした感じ。リズムが崩れて、耐えるゴルフになった」と前半の勢いは失速。14番をダブルボギー、15番と17番もボギーで優勝戦線から脱落した。

「優勝を意識できる位置で、最後やれればいいなという感じだった」と自分のプレーに確信を持てない中でのラウンドだった。「今年最後のラウンドは、優勝とか2位とか(の結果)ではなく、自分の中の納得度が100%で終わりたかった。それができなくて、すごい悔しいです」と唇を噛んだ。

悔しさが残るままオフに入るが、「自分としては体をでかくするというより、今のスイングベースを変えずに飛距離を伸ばしていきたいと思っている。オフシーズンで培った筋力、筋量を来年のシーズンを通して落とさずにできるかが課題。心技体の“体”の部分にフォーカスして、オフにやっていこうと思っている」とスケジュールも明かした。来季、さらに強くなった姿を見せるために、石川はすでに始動している。(文・齊藤啓介)

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