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「レベルがわかると思う」 山下美夢有が“女王”として挑む、今季海外メジャー初戦

女王・山下美夢有が初めての全米女子オープンに挑む(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 事前情報◇4日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>
 
史上最年少で年間女王に輝き、今季はすでに4勝を挙げている山下美夢有。日本ツアーを引っ張る絶好調娘が、いよいよ海外メジャーに足を踏み入れる。出場資格を得ていながらここまで2試合をスキップし、この「全米女子オープン」が今季メジャー初出場。「楽しんでやるだけかな。しっかり練習してきたことをやりたい」とあと2日後に迫った開幕を待つ。

先週の日本ツアーは欠場したが、「しっかり調整する部分で、整えてから行こうかなと思った」と、現地時間月曜日の午後と少し遅めのコース入り。それでもそこから18ホールを練習ラウンドして、火曜日のインコースと合わせて1.5ラウンドを行った。「実際やっぱりメジャーですし、セッティングも難しく…。ラフの密度がすごいので、日本には本当にないと思った」とコースの印象を話す。
 
今季フェアウェイキープ率、パーオン率でともにツアー2位につけるショットメーカーだが、それでも「めっちゃ難しい(笑)」。メジャー初出場だった昨年の海外メジャー「AIG女子オープン」(全英)でもリンクスを経験しているが、「もう全然違う。全英は曲がってもフェアウェイが広いけど、ここは正確なショットを打てないとなかなかチャンスにつく回数が少ない」と、正確無比のショットが試される。
 
“女王”の肩書を背負って臨む海外メジャーだが、自分への期待値は「あまりそこまで考えていない」。いまの自分の力でどこまでいけるのか。「メジャーで優勝するという目標を立てて今年もやっている。そこを目指して、自分が今、どんな技術があって、マネジメントができるかとか“レベル”がわかると思う」。海外選手との差を、自身のものさしで測るつもりだ。
 
初の海外メジャーだった昨年の全英は13位タイで終えた。「試合に入ると緊張するとは思うんですけど、でもそれを楽しみながら全力で頑張りたい。自分のベストを尽くせるように」と意気込む21歳。確かな実力を備える女王が、その力を十分に発揮する時が来た。(文・笠井あかり)

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