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原英莉花がステージ2から出場するのはなぜ? 米女子ツアー予選会の仕組みをおさらい!

原英莉花はなんの資格で米女子ツアー予選会に出場? 仕組みをおさらい(撮影:ALBA)

<LPGA Qスクール(予選会)セカンドステージ 事前情報◇16日◇プランテーションG&CC(米フロリダ州)◇ボブ・キャットコース=6543ヤード・パー72、パンサー・コース=6363ヤード・パー72>

現地時間17日(火)から、米国女子ツアーでは来季の出場権を争う予選会のステージ2が始まる。ここにいる188人の選手たちは、11月30日~12月5日にアラバマ州で行われる最終予選会(Qシリーズ)を目指して4日間を戦っていく。

そこには日本勢も8人が参加する。出られるのは9月に行われたステージ1を勝ち抜いた選手に加え、8月15日時点の世界ランキングで400位以内に入っていた“シード”という形の選手も名を連ねる。そして原英莉花もこのひとりにあたる。

現在の世界ランクが111位の原はステージ2からの参加になったが、当初の思惑は、一気にQシリーズに出場できる『世界ランキング75位以内』(今年は8月4日時点で)を目指していた。しかし腰痛の影響などもあり、それが叶わなかったため、フロリダの4日間で最終行きのチケットを目指すことを決意。ちなみにこのステージ2から最終に進む人数は、現地時間16日(月)の夜に行われる選手ミーティングにより決定する。昨年の結果を見ると、上位44位タイまでの50人が突破を決めており、今年もこの辺りがボーダーになることが予想される。

原以外に、ステージ2から出場する日本勢は上原彩子とアマチュアの馬場咲希(代々木高3年)。山口すず夏、永野未祈、谷田侑里香、山路晶、伊藤真利奈は、ステージ1を勝ち上がってフロリダ行きを決めた。

ステージ1、ステージ2の名称は『Qスクール』だが、それが最終になると前述したように『Qシリーズ』となる。すでに日本ツアーを主戦場にしているなかにも、そのQシリーズへの挑戦を表明している選手はいる。現時点で判明しているのは西郷真央、吉田優利の2人。ともに世界ランキング75位以内の条件を満たし、“飛び級”で最終からの出場が可能だ。昨年の勝みなみ、西村優菜、21年の渋野日向子、古江彩佳と同じルートでの米進出を狙うことになる。

そのQシリーズは今年から様変わり。昨年までは2週に渡り、計8ラウンドの結果で決まっていたが、それが6ラウンドに減少。選手の負担が小さくなる。そのなかで上位20位までに入ると、今年でいえば『カテゴリー14』に入り、“フル”とまではいかないものの、序盤戦のほとんどの試合に出場することができる。また21位~45位は『カテゴリー15』となり、ウェイティング枠からというケースも多くなるがツアー出場が叶う。いずれもカテゴリー内の順位が上であればあるほど、その分、優先的に出場権が得られる。

ここで“序盤戦”という言葉を使用したのは、Qシリーズからツアー出場権を得た選手が一年間戦い切るためには、シーズン中のリシャッフル(今年は2度実施)を突破する必要があるから。これはいわば優先順位の見直しで、ツアーで得たポイントをもとに新たにランク付けされ、出場数の加減に影響してくる。今年の勝(開幕時はカテゴリー14)、西村(同15)はそこをクリアし、シーズン中にシード選手と同様のカテゴリーに昇格している。

最近では毎年のように日本選手が挑戦することで、その知名度もアップしている米国ツアーの予選会。まず今週は2つのコースが使用されるステージ2で8人の日本勢がどのような活躍を見せてくれるのか…、そこに注目だ!

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