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偉大な“ゴジラ”は史上トップクラス!? 米地元局が松井秀喜をヤンキースのFA選手ランキングに選出「日本で超が付くほどの大物だった」

2009年のワールドシリーズでは神がかった勝負強さを発揮。MVPにも選ばれ、松井秀喜の名を球史に残した。(C)Getty Images
日本が生んだ怪物スラッガーにふたたびスポットライトが当たっている。

現地時間1月2日、ニューヨークのスポーツ専門局『SNY』は、「影響力のあったヤンキースのFA契約トップ10」を選定。2002年のオフに巨人から移籍した松井秀喜を8位にチョイスした。
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日本球界を震撼させた“ゴジラ”は目の肥えたニューヨーカーたちを唸らせた。巨人からFAで伝統のピンストライプのユニホームに袖を通した松井は、在籍7年間で916試合に出場。通算打率.292、140本塁打、597打点をマークし、シーズン100打点超えを4回も達成。2009年にはワールドシリーズ(WS)制覇に貢献し、MVPにも輝いた。

球界の盟主とされるヤンキースには、FAで加入したスタープレーヤーが数多に存在する。そのなかでTOP10に選ばれた松井について、『SNY』は「最初の契約は3年2100万ドル(約23億1000万円)と決して大きなものではなかったが、(アメリカと日本の)人々は、マツイの契約に夢中になった」と理由を記した。

「彼が来る以前にもヤンキースにはヒデキ・イラブという日本のスターがいたが、注目度はマツイの方がはるかに上だった。日本で超が付くほどの大物だった彼は、長きに渡り連続試合出場を積み重ね、年間50本塁打を記録し、ゴジラというクールな異名を持つ長距離打者だった。ヤンキースでもスターとなり、シーズン100打点を4度記録し、2009年ワールドシリーズでMVPに輝いたのだ」
ただ、上には上がいる。堂々の第1位には、1976年オフに当時としては高額の5年300万ドル(約3億4600万円)で契約したレジー・ジャクソンが選出されている。

「ジャクソンは契約1年目のシーズンとなった1977年のワールドシリーズ第6戦で、3本ものホームランを放ち、“ミスター・オクトーバー”の異名を不動のものにした。1981の所属期間で144本塁打、461RBIを記録し、ポストシーズン、とりわけ34試合に出場した10月の試合では、12本塁打、OPS1.090と、かつてないほどの活躍を見せた。もちろん、球団首脳陣との確執やケンカも絶えなかったが、ジャクソンは常に人目を引き、フィールドで活躍し続けた」

1位となったジャクソンをはじめとする名だたるスターたちが居並んだランキングに入った松井。それは何よりも彼のニューヨークでの愛されようを如実に物語る結果と言えそうだ。

【SNYによるヤンキースの最も優れた歴代FA選手ランキング】
10位:ジェイソン・ジアンビ
9位:デビッド・コーン
8位:松井秀喜
7位:マイク・ムッシーナ
6位:CCカンパニー(C.C.サバシア、マイク・テシェイラ、AJ・バーネットをまとめた愛称)
5位:ゲリット・コール
4位:デイブ・ウィンフィールド
3位:アレックス・ロドリゲス
2位:キャットフィッシュ・ハンター
1位:レジー・ジャクソン

構成●THE DIGEST編集部

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