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勝みなみはマッスルバックなど“男前ギア”で1勝を目指す【女子プロのギア先撮り】

アイアンはマッスルバックを使うハードスペックだが、UTでなく7Wを投入している

昨年圧倒的な飛距離を武器に、米ツアーで初シードを獲得した勝みなみ。平均飛距離は263ヤードを超え35位を記録。米ツアー初優勝を狙う勝が、今年使用するギアについて、ALBA TVの取材でじっくり語った。

武器となるドライバーは、『スリクソン ZX7 Mk II』(9.5度)を採用。「直進性の高い『ZX5 MkⅡ』もありますが、『ZX7 Mk II』は操作性が高い設計になっています。米国ではドロー、フェードを打ち分けたいので、『ZX7 Mk II』を使っています。シャフトもいろいろ試したんですが、『ディアマナ』が私には一番体に合っていますね」

勝が米国に行ってセッティングで大きく変更したのは、7番ウッドの投入だと語る。ユーティリティを打つのが元々苦手という彼女は、思い切って7番ウッドをバッグに入れた。

「米国ではグリーンが硬いので高い球を打ちたいんです。ただ、私はユーティリティが苦手で、ユーティリティで打つ場面が米国のコースではけっこう多かったんです。ユーティリティの代わりになるクラブを探していて、高弾道に打ちやすくて試打して感触が良かった7番ウッドを入れるようにしました」

課題と語るパーオン率向上に大きくかかわってくるのが、アイアンだろう。彼女はアイアンでマッスルバックを使うことに強いこだわりを持っている。

「私はダウンブローで打つのが好きなんです。ヘッドがつっかかる感じ(ターフを取る)で打ちたいので、マッスルバックを使っています。このヘッドは、意外と簡単で球が上がります」。ただ、5番アイアンからマッスルバック形状を入れたかったが、なかなか球が上がりづらいので、5番だけやさしいモデルを投入している。

最近では男子プロでもキャビティ型のアスリートアイアンを使っているケースを見かけるが、いまだにマッスルバックを使うのが勝流。ボールが沈みやすい米国の芝では、インパクト後にソールが接地する時の“突っかかる”イメージがほしいのだろう。マッスルバックの方が弾道が打ち分けやすくなるメリットもある。

「昨年は自分の思った通りのショットが打てませんでした。ただ、米国では弾道を打ち分けてピンをデッドに狙いたいです」と語る勝。今年こそ男前なギアを駆使して、米ツアー1勝を手にする姿を見てみたいものだ。

【勝みなみのクラブセッティング】
1W:スリクソン ZX7 MkⅡ(9.5度/ディアマナ GT 50S、45.25インチ)
3W:スリクソン ZX MkⅡ(15度/ディアマナ GT 60S)
5W:スリクソン ZX(18度/ディアマナ プロトタイプ)
7W:スリクソンZX MkⅡ(21度/ディアマナ PD 70S)
5I:スリクソン ZX5 MkⅡ(N.S.PRO 950GH Neo S)
6I~PW:スリクソンZフォージドⅡ(N.S.PRO 950GH Neo X)
50、54、58度:クリーブランド RTX6 ジップコア(N.S.PRO 950GH Neo X)
PT:オデッセイ オーワークス#1
BALL:スリクソン ZスターXV

※現在のセッティングと異なることがあります。

◇ ◇ ◇

●左右OBの狭いホールなど、ドライバーを持つのが怖いと感じる場面は多々ある。そんなときに、飛距離が出て、曲がらない3番ウッドがあればスコアメイクは楽になるはず。関連記事【左右OBホールで使いたくなる ドライバー並みに飛ぶ最新“3番ウッド”7選】でアナタに合う3番ウッドが見つかるかも⁉

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