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好相性大会でまさか… LIVのキャメロン・スミスが予選落ちに怒り「言葉も出ない」

昨年覇者のキャメロン・スミスは無念の予選落ちとなった(撮影:GettyImages)

<フォーティネット・オーストラリアPGA選手権 2日目◇24日◇ロイヤル・クイーンズランドGC(オーストラリア)◇7085ヤード・パー71>

2024年のDPワールド(欧州)ツアー開幕戦「フォーティネット・オーストラリアPGA選手権」に出場したキャメロン・スミス(オーストラリア)は初日「73」で出遅れると、2日目は「78」と大きく崩れてトータル9オーバー・147位タイ。イーブンまでの予選通過に9打及ばず、通算3勝を挙げている地元大会を去ることになった。

「言葉も出ない…。プレッシャーの下でプレーはしていたが、こんなにひどいプレーはあり得ない」と怒りをあらわにした。

2022年、セントアンドリュース・オールドコースで開催された「全英オープン」を制したスミスだが、現在はLIVゴルフで戦っており、そのため世界ランキングポイントを獲得できずにいる。全英オープン覇者としてメジャー大会への出場資格は持つが、スミスの目標は来年パリで開催される五輪出場。豪州代表で戦った2021年の東京五輪では10位だった。

現在、世界ランキング18位のスミスはオーストラリア勢トップの座を維持。しかし、21位にジェイソン・デイ、44位にキャメロン・デービス、45位にはミンウー・リーと好敵手が追い上げてきている。

五輪出場のためにはLIVゴルフ以外に参戦した大会で好成績を挙げて、世界ランキングを上げることが必須。それだけに、今大会での予選落ちはスミスにとっては大きな痛手となった。

LIVゴルフで戦いながらも、オーストラリアでは絶大な人気を誇る。「たとえいいプレーができなくても、母国はいつもぼくを歓迎してくれる」とファンの声援に感謝したスミス。「これまで不調に陥ったことは何度もあるが、(今回は)少し復調を目指しすぎたのかもしれない。とてもフラストレーションが溜まっている。またやり直して戻ってきたい」とコースを去った。(文・武川玲子=米国在住)

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