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米シニアツアー最終予選会がいよいよ開幕 宮本勝昌が狭き門の先に見据える「憧れ」のハワイ戦

宮本勝昌は51歳になっても夢を追う(提供:PGA)

レギュラーツアーで賞金王に輝いた23歳の中島啓太が米下部ツアーの最終予選会に挑戦するように、シニアツアーで賞金王となった51歳の宮本勝昌も現地時間の5日から始まる米シニアツアー、PGAツアー・チャンピオンズの最終予選会「QTファイナルステージ」(12月5~8日)に挑む。

「自分がいいプレーしたら向こうでも上位いけるなとちょっと自信がついた。憧れの夢が近い目標となってきた」。宮本は今年5月に出場した海外シニアメジャー「全米プロシニア」で、予選ラウンドを単独2位で突破すると、最終的に10位タイに入り手応えを得た。8月の「ファンケルクラシック」で国内シニアツアー初優勝を挙げてからは、米シニアツアーのQT突破が現実的な目標となった。
 
そして、宮本のいう「憧れの夢」とは、米シニアツアーで戦うことではない。それよりも先にある。前年のチャンピオンたちが集う米シニアツアーのシーズン開幕戦、毎年1月に開催される「三菱エレクトリックチャンピオンシップ at フアラライ」に出場することだ。
 
場所はハワイ島のフワラライ・ゴルフコース。チーム・セリザワは毎年オフにハワイ島で合宿するのが恒例で、「テレビとかでもよく見ていたり、フワラライが好きで何回かプレーさせてもらったこともある。5、6年前から何となく優勝したらここで回れるんだな、出てみたいなと思っていた」と、宮本の胸の中にあった“夢”はどんどん大きく膨らんでいった。
 
米シニアツアーの最終予選会は76人が挑戦し、コンスタントに来季出場できるのは、わずか5人前後という狭き門。「アメリカのシニアツアーでいきなりトップ5に入るのは難しいかもしれないけど、QTだったらさすがにそれよりレベルが下がる。本当にナイスプレーが4日間できたら、僕は行けると思っている」と、日本のシニア賞金王は自信をのぞかせる。
 
元プロ野球選手や元Jリーガーの友人たちがセカンドキャリアを歩むなか、宮本はいまも現役でゴルフを続けている。「ゴルフは生涯スポーツというけど、プロゴルファーも生涯プロスポーツと言えるくらいゴルフって特別だなと思いましたね。いい仕事を選んだなと。本当に幸せだなと思います」。宮本はワクワクしながら、米シニア最終予選会のティオフを迎える。

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