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JLPGAの強さは安定した“ショット力” 石川遼から見た男子ツアーとの違い「女子はかなりシビア」

圧勝を飾ったJLPGAチーム。石川遼はその要因を分析した(撮影:上山敬太)

<Hitachi 3Tours Championship 最終日(1日競技)◇10日◇大栄カントリー倶楽部(千葉県)>

JLPGA(国内女子)の優勝で幕を閉じた、国内最強ツアー決定戦「Hitachi 3Tours Championship」。JGTO(国内男子)のチームリーダーを務めた石川遼は、JLPGAのレベルを「世界一に近い」と高く評価し、同じ舞台で戦えることを楽しみにしていた。

石川が同組で戦ったのは、2季連続で年間女王に輝いた山下美夢有と小祝さくら。「2人とも違った良さだったり、プレースタイルがかなり違うんじゃないかなっていうのは思ったけれど、やっぱり高レベルというか、高次元で争ってるっていうのをすごく感じました」と、プレーに圧倒されていた。

特に、「パーオン率」の高さには舌を巻く。「みんな、ショットのベースがめちゃくちゃ高い。その中で櫻井(心那)選手とか小祝選手は飛距離も出ると思うし、その飛距離だけじゃなくて、セカンドショットでピンにどれぐらい近づけられるかっていうところ」と話し、ショット力を絶賛した。

男子の場合は、飛距離も出てコースも長い分、単純に比較することはできないものの、「ゲーム力が少し違うなっていうのは感じた」。男子の魅力も踏まえつつ、女子の安定したプレーとの違いを発見。女子の戦いは「バーディーパットをいかに決めていけるかみたいな」と感じ、「かなりシビア」とアゴに手を当ててうなずいた。

国内男子ツアーは今年26試合が行われ、賞金ランキング上位65位までが来季シードを獲得できる。それに比べて国内女子ツアーは今年38試合が行われ、メルセデス・ランキング上位50位までがボーダーラインになるという狭き門。「これだけの試合数で、50位でシードっていうのが、本当に競争率が高いなとも感じました」と、コース上で戦い、実際にプレーを見て“かなりシビア”な女子ゴルフ界を実感していた。

「その中で上位にずっといられている山下選手や小祝選手だったり、今回のメンバーは、まさにその第一集団にいる選手だと思う。すごいものを見てるんだなって思いました」と、年に一度の3ツアー対抗戦はJLPGAの高いレベルを感じさせた。石川にとっても大きな刺激をもらった一日になった。(文・高木彩音)

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