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桑木志帆、目の前の一打に集中して「満点プレー」 ツアー初Vへ急接近

2日目を8アンダーでプレー。3位タイに躍り出た桑木志帆(撮影:鈴木祥)

<楽天スーパーレディース 2日目◇28日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)◇6636ヤード・パー72>

国内女子ツアーの第2ラウンドは、雷雲接近のため、15時49分に競技を一時中断するハプニングもあったが、無事に全組がホールアウトした。2アンダー・40位タイからスタートした桑木志帆は、2日目を1イーグル・6バーディ・ボギーなしの8アンダー「64」と会心のプレーをみせて、トータル10アンダー・3位タイまで急浮上した。

雷雲接近のため、15時49分に競技は中断。ホールアウト目前で足止めを余儀なくされた選手も多い中、桑木は間隙を縫うように18ホールを回り切った。「(上がり)3ホールくらい前から雷が鳴っていました」というように、最後は急ぎでのプレーとなったが、今日のラウンドを振り返った第一声は「満点です」だった。

好スコアの要因を「ショットも結構(ピンに)つきました。パターもミドルパットも入ってくれました」と話す。この日1番からスタートすると、2番パー4で幸先よく1つ目のバーディを奪うと、4番パー5では、3Wで放った2打目をピン横5メートルにオン。これを沈めて見事にイーグルを決めた。勢いそのままに、6番、7番も連続バーディとした。

その後も快調なプレーを続け、後半に入っても3つのバーディを決めてみせた。酷暑の中のラウンドは体力的にも辛いところだが、「なんかもう暑すぎて必死で。あんまり何も考えていなかったんですけど、とりあえず無事に完走できたので(良かった)。結果がついてきたって感じです」と、気負わず無心のプレーが好結果につながった。

予選2日間で10アンダーというスコアにも、「全然(予想)してなかったです。先週が予選落ちしてしまったので、とりあえずは予選通過を目指してやっていた。まさかこんなにいいところで上がれるとは」と本人にとっても予想外のビッグスコアとなった。週末も猛烈な暑さが予想されるが、「とりあえず暑いので、ひとホールひとホールに向き合って頑張るっていう感じでやっていれば、結果がついてくるかなと思います」と、2日目同様の心構えで臨む。

6月の「資生堂 レディス」では、悔しいプレーオフ敗退も経験しているが、明日以降特に意識するのは、「4日目のバックナインで自分のゴルフができるように。とりあえず体力を残して」。暑さ対策も計算に入れつつ、念願のツアー初優勝へ桑木の挑戦が始まる。

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