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スーパールーキーは「ちょっと疲れている」けど2差5位 ローズ・チャンはフライト遅延も4戦連続トップ10へ好発進

初日首位のリン・グラント(左)と楽しそうに会話。ローズ・チャンが、今週も“規格外ぶり”を見せるか(撮影:GettyImages)

<Danaオープン 初日◇13日◇ハイランド・メドウズGC(米オハイオ州)◇6555ヤード・パー71>

コースに着いたのは火曜日の未明。前戦の「全米女子オープン」が行われたカリフォルニア州からアリゾナ州を経由して最寄りのデトロイトに着くまでに9時間の遅延があった。そのためローズ・チャン(米国)は、「まだちょっと疲れている」と眠い目をこする。着いた日は昼から9ホールの練習ラウンドを行い、前日もプロアマ9ホールをプレーしたが、十分とはいえない準備のなか、5アンダー・5位タイの好発進を決めた。

6月第1週の「ミズホ・アメリカズオープン」ではプロデビュー戦で初優勝という快挙を成し遂げた。その後の「KPMG全米女子プロゴルフ選手権」と全米女子オープンの両メジャーでも優勝争いに絡み8位、9位と善戦。そんな活躍もあって、今では全米が注目する次世代スターとして、どこにいっても注目の的だ。

「スーパーに行っても顔を知られるようになった」と知名度と人気は急上昇。米ゴルフ界の未来を背負う逸材としての期待に応えるべく、今週もトップ集団で大会を滑り出した。コースチェックは十分でなくとも、ベテランキャディの助言もあって「アグレッシブにプレーできた」。バーディ合戦必至の大会で出遅れることなくプレーするあたりは、並のルーキーではない。

アマチュア時代の実績が飛び抜けていても、プロとなれば話は別というのはよくあることだが、ここまでトントン拍子に進むのも珍しい。「まだプロ生活2カ月目がスタートしたばかりなのに、信じられない。とっても責任が大きくなって、いろんなことが起きていて、長く感じられた」と環境の変化には戸惑い気味。それでも結果を出し続けるのだから、たいしたものだ。

コース内ではすでにトッププロの風格を漂わし、行くところサインを求められる人気ぶり。「私の周りの人のおかげで地に足をつけてやっていけている」と、感謝を忘れないのもローズの人柄。まだ初日が終わったばかりだが、優勝争いともなれば、その人気はますます上がる。スーパールーキーのプロ4戦目。2勝目に向かう20歳の快進撃はまだまだ止まりそうもない。

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