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WBCでMVPの大谷翔平はマイナー登板で最終調整で5回途中1失点、開幕に向け準備万端

大谷翔平(Photo by Diamond Images / Getty Images)
いよいよメジャーリーグの熱い戦いが始まろうとしている。

各チームキャンプを終え、開幕に向けてオープン戦を行っているが、WBCに参加していた大谷翔平も開幕に合わせた最後の登板を行った。

3月24日に行われたマイナー戦で先発した大谷は、4回2/3を4安打1失点とまずまずの内容となった。

これで最終調整は完了し、3月30日に行われる開幕戦(アスレチックス戦)に備える。

イレギュラーなシーズンインも調整は順調

今シーズンはWBCが行われたため、参加した選手にとってはイレギュラーなスタートとなっている。

本来であればキャンプでしっかりと1年を通してプレーできる体を作り、オープン戦で少しずつ調整していくわけだが、今シーズンはWBCに照準を合わせた調整を行っていた。

当然、WBCにMAXが来るような調整ではないが、例年よりはかなり早めの調整となってしまっている。

しかし、大谷にとっては今のところそのイレギュラーがネガティブな影響を与えているわけではなさそうだ。

「WBCの時点で出力が出ていた」と語るように、体もしっかりと動いており、腕も振れている状態をキープできている。

昨日のマイナー戦では、ピッチコム(サインを投手と捕手で確認できるウェアラブルデバイス)やピッチクロック(投球間隔の時間制限)、オフスピードの球の確認を行い、開幕に向けて万全な状態となった。

身体の「キレ」自体は、例年よりも良い状態であると言えるだろう。

心配なのは疲労による怪我やコンディション不良、そして「バーンアウト」

今シーズンも最高の活躍が期待できるコンディションではあるが、懸念もある。

それは、目に見えぬ身体と精神面での「疲労感」だ。

ヒリヒリするようなゲーム展開となったWBC準決勝と決勝で全力を出し切った大谷は、心身ともに激しく消耗しているはずだ。

シーズン前ということもあり、まだその反動が来ることはないが、確実に疲労感は蓄積されている。

例年通り二刀流で出場し続けることで、どこかの段階で怪我やコンディション不良に陥ってしまう可能性は高くなる。

また、自分自身では気持ちを切り替えられていると自覚できていても、潜在意識において「バーンアウト(燃え尽き症候群)」の症状が現れる可能性もあるだろう。

開幕までの残り5日ほどでしっかりとリフレッシュして、気負い過ぎずシーズンインすることが重要であると言えるだろう。

WBCの活躍によって注目度はさらに高まったゆえに難しい面もあるが、ポストシーズンを目指すためにも上手く調整してもらいたいものだ。

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