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東京~福岡間1080キロも車移動 菅沼菜々は安堵の好発進「せっかく来た意味がなくなっちゃう…」

菅沼菜々は4アンダー・4位タイで初日を終えた(撮影:米山聡明)

<RKB×三井松島レディス 初日◇10日◇福岡カンツリー倶楽部 和白コース(福岡県)◇6305ヤード・パー72>

“自称アイドル”菅沼菜々が好発進だ。7バーディ・3ボギーの「68」をマーク。首位と1打差の4アンダー・4位タイで初日を終えた。

「ほんとに気づいたら、前半5アンダーでした」。1番パー5でバーディが先行。3番、4番と連続で伸ばすと、さらに6番と9番もバーディとして一気にスコアボードを駆け上がっていった。後半は「ティショットのミスがあった」と3ボギーを喫してしまったが、今季初優勝へ絶好の位置で踏みとどまった。

開幕から苦しいシーズンが続いてきたが、先週の「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」は9位タイで初のトップ10入り。「最終日はグリーンがすごく硬くなって、攻め方も一気に変わった。すごく崩れてしまいそうなところで耐えられました」と納得のラウンドができた。その自信をもって和白に臨めている。

広場恐怖症のため飛行機や新幹線、フェリーに乗ることができないため、今回の遠征も自宅の東京から福岡まで車移動は変わらない。東京~福岡間になると走行するのも、約1080キロと途方もない距離になる。一気に車で来るには無理があるということで、静岡県で一泊してから現地に入った。「さすがにちょっと腰が痛くなっちゃって…。火曜日、水曜日は練習ラウンドはせず少し休養していました」。体のケアを優先し、軽い練習にとどめたほどの強行軍だった。

「行きはマネージャーさんとお父さんが運転してくれて、帰りはお父さんとキャディさんが運転してくれる。そこまで手伝ってもらっているので…」。周囲のサポートもあって福岡でプレーできている。もちろん恩返しは優勝だ。最後に「せっかく来た意味がなくなっちゃうので、とりあえずいい位置でスタートできてよかったです(笑)」と報道陣の笑いを誘い会場を後にした。(文・齊藤啓介)

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