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松山英樹の今季最終戦は「来年につながる」10位 アマVの杉浦悠太には「いつか一緒に回ってみたい」

ショットには手応え(撮影:米山聡明)

<ダンロップフェニックス 最終日◇19日◇フェニックスカントリークラブ(宮崎県)◇7042ヤード・パー71>
 
初日にいきなり「63」をマークし、8アンダーで単独首位発進を決めた松山英樹だったが、2日目以降はスコアを伸ばすことができず、4年ぶりの宮崎はトータル5アンダーで10位タイに終わった。

それでもラウンド後は「状態はいいとは言えなかったんですけど、来年につながるような良いきっかけが見つかったような感じはあった。特に初日とか昨日の後半のショットとか、自分が目指しているところまで来ている感じがあったので、あとはパッティングですね」と収穫を得た一週間となった。
 
大会4日間のドライビングディスタンスは305.63ヤードで1位。フェアウェイキープ率は55.357%で28位ながら、得意のアイアンショットは高確率でグリーンをとらえた。しかし、最後の最後、平均パットでは1.7778とチャンスについても決めきれない場面が多かった。そのパッティングに関しては「今週いろいろ試して、だんだん悪くなってきたんですけど、もう少し時間がかかるなという感じです」と話す。
 
松山にとっては2014年以来の大会2勝目を逃したかたちだが、この50回記念大会を制したのはアマチュアの杉浦悠太(日大4年)だった。「ひさびさの日本ツアーで、そういった選手の活躍を見られて良かった。実際に(同じ)試合に出て負けたので、いいプレーヤーだと思います。いつか一緒に回ってみたいですね」と、若手の活躍には目を細める。
 
今大会で杉浦とは3打差の2位タイに入ったのは、賞金ランキングトップを走る中島啓太と、同3位に浮上した蝉川泰果。2人とも大学を出たばかりの今年度で23歳。今季の若手の活躍を象徴するリーダーボードとなった。
 
松山自身、今年一年は首痛などのケガに苦しんだ。8月のプレーオフシリーズ第2戦「BMW選手権」を背中痛により棄権し、10年連続の出場がかかっていた最終戦「ツアー選手権」には進めず。その後、2カ月の休養を経て出場した日本開催の米ツアー「ZOZOチャンピオンシップ」では51位タイ。試合勘のない中で今大会を迎えていた。
 
その中で「何となく定まっていく感じはあった」と、つかんだショットへの手応え。「本当はこのまま続けて出たいんですけど、身体のこともあるので、年明けから出たいと思います」。松山のシーズンはこれでひと区切り。24年からまた新たな挑戦が始まる。

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