“三歩進んで二歩下がる” 石川遼は後味悪いラウンドもV圏内

上位に踏みとどまった石川遼。難関・和合での決勝ラウンドに挑む(写真は先週の日欧共催大会)(撮影:佐々木啓)

<中日クラウンズ 2日目◇28日◇名古屋ゴルフ倶楽部和合コース(愛知県)◇6557ヤード・パー70>

石川遼は10番からの前半をオールパーとして残りの9ホールに入った。1番でバーディ、そして3番でボギーとこの日イーブンパーに戻して迎えた5番。ここでバーディを奪うと、6番、7番でもバーディを奪い、一気にスコアを伸ばした。この時点で上位も見えたが…。

幸せは歩いてこない。続く8番でダブルボギー。まさに、三歩進んで二歩下がる。結局、初日に続く1アンダーと消化不良のラウンド。それでも、首位と5打差のトータル2アンダー・13位タイと上々の位置で週末に進む。

「昨日から引き続き、あまりいい流れではなかった。後半でいいバーディが続いて、最後にダブルボギー打ってしまったので…。気持ちを切り替えていけるように頑張りたいと思います」

最後に一気にスコアを落とし、ショックは隠せない。それでも首位との差はそこまで開いていない。なにより、2010年大会最終日に「58」の記録的スコアをたたき出した場でもあり、コースへの印象は悪くない。ところが今年はグリーンも硬く、なかなかの難条件。そんな状況では、なんとか踏ん張ったと言ってもよさそうだ。

この2日間はビッグスコアが出ていない。和合の難しさが前面に出ているコンディション。「メンタル的には難しい2日間でしたけど、明日から本番。本当に素晴らしいコンディションで、難しい和合でプレーすることができている。自分のプレーをしっかりするしかない」と天候次第では難易度がさらに増すこともあるなかで、警戒は解かない。

「いろんなものがほんのちょっとずつ噛み合ってくれば、伸ばせるチャンスはあると思うので頑張ります」。まだまだ36ホールを消化したばかり。難敵・和合との戦いはまだ道半ばだ。

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