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“赤裸々ノート”の効果あり? 金田久美子が鬼門初日に好スタート

ボギーフリーの好プレーを見せた金田久美子(撮影:鈴木祥)

<パナソニックオープンレディース 初日◇28日◇浜野ゴルフクラブ(千葉県)◇6656ヤード・パー72>

3週前からゴルフノートをつけ始めた金田久美子がボギーフリーの「69」で回り、3アンダー・6位タイと好発進を決めた。元天才少女は「再現性がなくて、すぐ忘れる」のが弱点。何かヒントをつかんでも、次の日には感覚が変わってしまう。それを防ぐためにつけ始めたノートが効果を発揮し始めたようだ。

「よく耐えて頑張った。明日も頑張ろう」。これが今日、金田がノートに書くであろう言葉。感じたことを素直につづり、“頑張ろう”という前向きな言葉で締めくくるのが定番だ。数年前にもメモをした時期があったが、きれいな言葉を書こうとしてしまったことで長くは続かなかった。「人には絶対に見せたくない」ほど、ありのままの気持ちを自分の言葉で記しているという。

その甲斐あってか、初優勝の舞台で27位タイに終わった先週からショットは上り調子。「アドレスして、どこに飛んでいくか分からない感じだったけど、今週はグリーンに乗りそうだなというぐらいの自信を持ってプレーできています」。具体的な修正ポイントがどこにあるのかは言語化できないが、本人の中では良くなりつつある感覚を継続できている。

今季は初日の平均スコア(72.43)が最も悪く、出遅れが目立っていたが、この日は好スタート。5番では8メートルを沈め、13番では15ヤードのチップインでバーディを重ねた。「ノーボギーだったのが良かった。ピンチは最終ホールぐらいだったので、いいゴルフができていたんだと思います」。一つ目の課題はクリアしたが、もう一つ、コースへの苦手意識という課題が残っている。「今日はうまくいったけど、いいイメージがわかないんです」。昨年はトップ10フィニッシュ(9位タイ)を果たしたが、決して相性は良くないという。

とはいえ、この好スタートを無駄にするわけにはいかない。「自分の中で最大限に頑張って、もったいないことだけはしたくないと思います」。結果が出れば、ノートをつけ続けるモチベーションも上がるはず。今回のノートが続くかどうかは、2日目以降のプレーにかかっている!?(文・田中宏治)

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