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超し烈…1位~3位の差はわずか100.39pt! 山下美夢有、申ジエ、岩井明愛が年間女王の座につくための条件は?

1位の山下美夢有(真ん中)を追う申ジエ(左)と岩井明愛。タイトル防衛か? 初の戴冠か?(撮影:福田文平)

<JLPGAツアーチャンピオンシップリコーカップ 事前情報◇22日◇ 宮崎カントリークラブ(宮崎県)◇6497ヤード・パー72>

先週の「大王製紙エリエールレディスオープン」ではシード争いが決着、そして今週の国内女子ツアー今季最終戦に入った。そんな宮崎県での最大の注目ポイントになるのが、ずばり年間女王争いだ。その候補者は、現在、メルセデス・ランキング(以下MR)でトップ3にいる山下美夢有、申ジエ(韓国)、岩井明愛に絞られた。では、それぞれの戴冠条件をここでまとめてみよう。

その前に一度、現状を整理。まず現在のそれぞれのポイント(pt)は1位の山下が2717.19ptで、それを追う2位のジエが2660.06pt、岩井が2616.80pt。1位から3位までの差がわずか100.39ptと、し烈をきわめている。なお今週はメジャー大会ということで、加算ptは優勝で400pt、2位で240pt、3位で180pt(いずれも単独の場合)…という配分だ。

最初に岩井が初の女王の座につく条件を見てみよう。それが以下の通り。
(1)岩井が優勝
(2)岩井が単独2位→山下が5位以下、かつジエが3位以下
(3)岩井が単独3位→山下が11位以下、かつジエが5位以下
(4)岩井が単独4位→山下が21位以下、かつジエが8位以下
(5)岩井が単独5位→山下が31位以下、かつジエが11位以下

つまり優勝なら文句なし。それ以外でも単独5位以上であれば初の女王タイトルを獲得する可能性が浮上してくる。そのうえで他の2人の結果次第になる、というわけだ。今季3勝を挙げ、先週も3位タイで終えているだけに、その順位自体は決して高いハードルではないはず。

続いてジエが日本ツアーで初めて女王の座につく条件は、以下の通り。
(1)ジエが優勝
(2)ジエが単独2位→山下が3位以下、かつ岩井が3位以下
(3)ジエが単独3位→山下が5位以下、かつ岩井が4位以下
(4)ジエが単独4位→山下が10位以下、かつ岩井が4位以下
(5)ジエが単独5位→山下が15位以下、かつ岩井が4位以下
(6)ジエが単独6位→山下が17位以下、かつ岩井が4位以下
(7)ジエが単独7位→山下が20位以下、かつ岩井が4位以下
(8)ジエが単独8位→山下が22位以下、かつ岩井が5位以下
(9)ジエが単独9位→山下が25位以下、かつ岩井が5位以下
(10)ジエが単独10位→山下が28位以下、かつ岩井が5位以下
(11)ジエが単独11位→山下が32位以下、かつ岩井が6位以下
(12)ジエが単独12位→山下が36位以下、かつ岩井が6位以下
(13)ジエが単独13位、山下が40位以下、かつ岩井が6位以下

こちらも優勝なら、他の選手の動向は関係なし。逆に13位タイなら条件付き、14位以下で終えると可能性は消滅することになる。今季は「全米女子オープン」2位、「AIG女子オープン」(全英)3位と海外メジャーでの活躍を国内のポイントに反映させてきた元世界1位だけに、大舞台での勝負強さは折り紙つきだ。

山下は上記以外であれば2年連続での年間女王の座につくことが決まる。もちろん本人にとっては、そんなそろばんをはじくことなく、連覇での女王防衛が理想的な形になるだろう。長かった2023年シーズンも、これで終わり。最後に最高の栄誉を手にしているのは、果たして誰になるのだろうか?

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