• HOME
  • 記事
  • ゴルフ
  • 43歳・宮里優作が9Hの短期決戦を制する 伊澤利光の言葉に発奮「優勝する気持ちで戦う」【JOYXオープン】

43歳・宮里優作が9Hの短期決戦を制する 伊澤利光の言葉に発奮「優勝する気持ちで戦う」【JOYXオープン】

優勝を分け合った宮里優作(左)と安浦一輝(大会提供)

<MAIN STAGE JOYXオープン 最終日(1日競技)◇9日◇JOYXゴルフ倶楽部 上月コース(兵庫県)◇7039ヤード・パー72>

ツアー外の1日競技「MAIN STAGE JOYXオープン」は、悪天候によるコースコンディション不良のため9ホールに短縮。アウトスタート、インスタートそれぞれで勝者を決めた。アウトは「31」で回った宮里優作、インは同じく「31」で回った安浦一輝が優勝。アマチュア部門はアウト「34」の播戸篤志、インでは伊澤利光の長男・丈一郎が「35」で回りタイトルを獲得した。

43歳のベテラン、宮里はレジェンドの言葉に発奮した。大会前日に行われたプロアマ大会でホストプロでもある伊澤利光があいさつを行い、「最近、ベテランに元気がない。私より若い選手は常に“俺が優勝する”という気持ちで試合に臨んでもらいたい」とメッセージを送った。最近のツアーは、中島啓太や蝉川泰果ら20代前半の選手の台頭が目覚ましく、30代、40代の選手にハッパをかけた。

伊澤からのメッセージを受け取った宮里は「絶対にバーディを狙っていこうという気持ちになった。ありがたい言葉でした」と、345ヤードと距離の短い1番パー4からドライバーを手にして積極的に攻めた。スタートから3連続バーディとすると6番、7番でも連続バーディを奪い、短期決戦を駆け抜けた。

「ティショットはほとんどラフでしたが、アイアンショットが良かった」とラフからもしっかりとチャンスメーク。「セガサミーカップ」の時に宮里のキャディを務めた女子プロの成田美寿々から教えてもらい「すごく良くなった」というパッティングでバーディを次々と決めていった。

2017年の賞金王は、今季11試合に出場して予選落ち7回。賞金ランキングは83位と苦しんでいる。直近のセガサミーカップでは「予選落ちする内容のゴルフではなかった」と手応えは悪くなかったが、1打及ばず決勝進出を逃した。「バーディを獲れていることにフォーカスしたい」。2日間で10バーディを獲りながらトータル2アンダーと伸び悩んだことを考え、「アプローチやこまごましたところを見直すようにしています。調子が悪い時にもスコアをまとめられるように」と後半戦に向けての取り組みも始めている。

後半戦に向けて「精神的なことも含めて1回リセットして、しっかり調整したい」と話すとともに、伊澤の言葉を胸にしまい込む。「(前半戦は)なんとなく予選を通りたいみたいな雰囲気があったんですけど、そこは怖がらんと。今年のファイナルQTの場所も調べているので、それぐらい腹をくくってやらないといけない」とシードを守るだけでなく、攻める気持ちも思い出した。

「もうちょっと精度を上げないとツアーではなかなか難しいけど。自信を持っていきたい」。短期決戦とはいえ優勝は優勝。2017年以来のツアーVへ、いいきっかけにしたい。

【アウトスタート 上位成績】
優勝:宮里優作(-5)
2位:市原弘大(-4)
2位:小鯛竜也(-4)
4位:小田孔明(-3)
4位:木下稜介(-3)
4位:吉田泰基(-3)
4位:広田悟(-3)
8位:播戸篤志(-2)ほか9人

【インスタート 上位成績】
優勝:安浦一輝(-5)
2位:皆本祐介(-4)
3位:原田大介(-3)
3位:大谷俊介(-3)
5位:蛭田玲於(-2)
5位:永橋宏明(-2)
5位:山浦一希(-2)
5位:中島邦宏(-2)
9位:伊澤丈一郎(-1)ほか8人

関連記事