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苦難乗り越え「ゴルフを続けてきてよかった」 2年ぶりVの鈴木愛がしみじみ語る2年間

鈴木愛が2年ぶりの勝利を飾った(撮影:米山聡明)

<北海道meijiカップ 最終日◇6日◇札幌国際カントリークラブ 島松コース(北海道)◇6593ヤード・パー72>

鈴木愛の笑顔が北海道ではじけた。単独首位から出た最終日は中盤までささきしょうことの一進一退の攻防が続いたが、12番パー5で鈴木がバーディ、ささきがボギーでリードすると、15、16番で連続バーディ。逃げ切るに十分なリードを奪い、そのままゴールラインを走り抜けた。

2021年7月の「資生堂レディスオープン」以来のツアー通算18勝目。「ようやく優勝できてうれしく思います。ここ2、3年はゴルフが嫌になることも多かったんですけど、本当に続けてきてよかった」としみじみ語った。

17年、19年と2度の賞金女王に輝いた鈴木も今年5月で29歳になった。ベテランの域に達し、ツアーでは20歳前後の新世代が台頭。そんななかで、自身は苦しんでいた。ケガやスランプ、そして6月にはコロナ感染で体調も崩した。それでも諦めないガッツあふれるプレーは健在。先週も敗れたとはいえ3位。そして北海道で、久しぶりの美酒を味わった。

「ファンのみなさまや、スポンサーの方々、トレーナーさんに本当に助けられました」と周囲のサポートに感謝。主役の座に戻り、屈託のないスマイルで今後の抱負も語る。「残り半分あるので、また優勝できるように頑張ります。残りのシーズン、もっと優勝できように頑張ります」。

シーズン複数回優勝となれば19年の7勝に続き5度目。その19年は10月末から3連勝を飾るなど、終盤にも強い。かつての強い女王が、今後も若手の壁になっていきそうだ。

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