THINK SPORTS『伝説のすごさ』

サッカーのディエゴ・マラドーナが亡くなった。母国アルゼンチンはもとより、世界中のサッカーファンが悲しみにくれている。

数多くの伝説をつくった選手だった。1986年メキシコワールドカップ・イングランド戦での、5人抜きゴール。1990年イタリアワールドカップ・ブラジル戦での、相手を4人引きつけての決勝アシスト。見る人の記憶に強烈に残るスーパープレーをやってのけた。

物議を醸した、そのイングランド戦のヘディングと見せかけた手によるゴール(神の手ゴール)も、今回再びスポットライトを浴びている。

常人では思いつかないプレー、絶対できないようなプレーを、スーパースターはやってのける。

それを見て驚いた人々は、

「今まで見てきたなかで、いちばんすごいプレーだった」

「何度も映像を見返した」

「あんなの絶対マネできない」

など、あらゆる方法でそのすごさを語り、こうしてスーパープレーは伝説になるのだ。

ちょっと間が空いても、ふとしたきっかけに伝説のプレーは再び語られ、記憶がよみがえり、盛り上がる。

素晴らしいものは素晴らしい。すごいものはすごい。何回語っても楽しめる。こうして伝説を語り継ぐことも、スポーツの魅力のひとつなのだろう。

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