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稲見萌寧が五輪銀、女王も獲った“代名詞アイアン”を衝撃チェンジ 新たに選んだ相棒は…?

稲見萌寧がミズノのニューアイアンで好発進を切った(撮影:福田文平)

<スタンレーレディスホンダ 初日◇6日◇東名カントリークラブ(静岡県)◇6590ヤード・パー72>

2017年発売のテーラーメイド「P770アイアン」を使い続けてきた稲見萌寧が、今大会で新アイアンを投入した。まだ、初めて試合で使用した段階で、新アイアンを継続使用するかは不明だが、この日は「66」のラウンドで、6アンダー・4位タイの好発進。この調子が続けば、新たな相棒となりそうだ。

先週優勝の原英莉花らとのペアリングで、大ギャラリーを引き連れてスタートした稲見は3番パー5でバーディが先行。6番パー3では「いいショットだったと思います」と5番アイアンで4メートルにつけてバーディを奪うと、8番まで3連続バーディで一気にスコアを伸ばした。最終的には7バーディを奪ってのフィニッシュ。「アイアンは結構いい感じ。ドライバーがちょっとラフにつかまっているけど、全体的には良かったと思います」とラウンドを振り返った。

今季使用してきたP770は稲見にとって4セット目で、手元にある最後のストックとなっている。まだまだ使える状態だが、いずれは次のアイアンに乗り換えなければならない。今季は来るべき時に備えて、数モデルのアイアンをテスト。頑なにクラブを替えてこなかっただけに、ツアーでは「稲見が〇〇のアイアンを試しているらしい」という噂がまことしやかに流れていた。そんななか、実際に選ばれたのはミズノの「Mizuno Pro 243アイアン」。先月発売されたばかりのニューモデルでポケットキャビティ構造となっている。

今大会でアイアンを替えた理由を尋ねると稲見は「今週もらったからです」。さらに手応えについても「試合で使ってみなければ分からないので、まだ1日だけですから」とそっけなかったが、これだけのバーディラッシュを見せたのだから感触が悪いということはないだろう。

今季は未勝利。序盤には予選落ちが続いた時期もあった。「優勝争いができるぐらいのショットにはなっていると思います。ただ、カットラインを気にしてしまったり、予選を通っても、トップ10に入りたいと考えてしまう。そんな気持ちだとそれぐらいのゴルフになってしまうので、逆転するんだという強い気持ちを持てるようになってきたらいいかなと思います」。今週はニューアイアンを手に賞金女王に輝いた2年前のような強い自分を取り戻す。(文・田中宏治)

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