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蝉川泰果は“1打1打の大切さ”を痛感 来週のカリフォルニア戦で「もう1回リベンジしたい」

米国ツアーデビューから1年の蝉川泰果、去年より成長を実感(撮影:GettyImages)

<ソニー・オープン・イン・ハワイ 最終日◇14日◇ワイアラエCC(米ハワイ州)◇7044ヤード・パー70>

昨季日本ツアー賞金ランキング2位の蝉川泰果は、今季初戦の米国男子ツアー「ソニー・オープン・イン・ハワイ」をトータル9アンダー・30位タイで終えた。4位タイで迎えた最終日は2バーディ・2ボギー・1ダブルボギーの「72」と悔しいラウンドになった。

「めちゃくちゃ緊張した。スタートしてから風がどんどん強くなってきて、出だしのホールのティショットの打ちづらさがすごかった。今日はピンがシビアなところに切ってあった。自分でラインをつくったミスと、パターミスがもったいなかったですね」と頭のなかでずっと考えてしまった。「割り切ってもうちょっとシンプルに打てばいいのになというのがすごい多かった。ショートパットが本当に難しいですね」と振り返る。

「パターミス」というのは、前半2番パー4のこと。左から風が吹くなか放った2打目はグリーン右のバンカーにつかまったが、そこからピン2メートルにつけた。だが、ファーストパットはカップを50センチほどオーバー。マークをせずにそのまま打ったボールはカップにはじかれ、痛恨の3パットのダブルボギーを喫した。「あれは、お先しちゃダメだったですね…(笑)。仕切り直しすればよかった」と苦笑い。後半の10番パー4ではティショットをドライバーで打ち見事ワンオンするも、3パットのパー。パッティングに無念を残した。

そして、今週徹底している“見ない”メンタルコントロール法をやってもショットの力みがでてしまったという。「パーを取りたい、バーディを取りたいと、先を見過ぎていた。1打、1打の集中力がちょっと欠けていたなと思う」と、目の前の一打よりも結果への意識をしてしまった。「どこに置いて、どこに打ってという、1打、1打の大切さがすごいある。目の前のショットにもっと集中して、来週やってみて、どうなるか。また挑戦できればと思います」と新たな課題も発見した。

昨年も同大会に出場した蝉川は成長を感じていた。「(ミスをしても)引きずらなかったなと思う。去年の自分だったらもうちょっとズルズルと崩していたと思うので、そこは去年の日本ツアーを1年間戦ったぶん、少しは成長しているのかな」とメンタルコントロールの成長を実感した。「来週、再来週とチャンスがあるので、また同じ位置までもっていって、もう1回リベンジしたい」とモチベーションは上がっている。

次戦は18日から行われる米ツアー「ザ・アメリカンエクスプレス」(カリフォルニア州・PGAウエスト ピート・ダイ スタジアムC)に出場。そして、翌週の24日から行われる「ファーマーズ・インシュランス・オープン」(カリフォルニア州・トリーパインズGC サウスC)にも参戦する。カリフォルニア連戦で、また“TAIGA”の名を知らしめたい。(文・高木彩音)

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