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川崎春花は“45フィート”のバーディ締めに「イエーイ!」 20歳が抱いた海外への想い

川崎春花はバーディ締めに「イエーイ!」 笑顔でペブルビーチに別れを告げた。(撮影:ALBA)

<全米女子オープン 最終日◇9日◇ペブルビーチGL(米カリフォルニア州)◇6509ヤード・パー72>

72ホール目にペブルビーチの女神がほほ笑んだ。初の海外メジャーを戦った川崎春花は、最終日の最終18番で「45フィート」(約14メートル)を流し込むバーディ締め。大歓声を浴びながらのホールアウトで「イエーイ! うれしかった~!」と、笑顔満開で1週間を締めくくった。

トータル12オーバーの66位タイから大まくりを狙った最終日は、3バーディ・4ボギーの「73」で64位タイフィニッシュ。目標にしていた“赤字”を出せなかったことは悔しいが、「4日間では一番いいスコアだった」と一日を振り返る。

海からの重い風に、密集するラフ。日本では見られない“ザ・メジャー”のセッティングに「難しいし、ガチストレス(笑)」と頭を悩ませながらの72ホールだったが、「自分自身の弱いところが明確に分かった。修正して、来年も出られるように頑張りたい」と目指すのは、米ペンシルベニア州ランカスターCCで行われる来年の戦いだ。

「ラウンドとしては苦しかったけど、来て良かったし、来れるようになりたいと思った。アメリカの人たち、みんないい人(笑)」。全身に浴びた歓声、米国らしいコース、大会の雰囲気に魅了された。そして芽生えたのは海外への挑戦意欲。「いまは到底及ばない。まだまだだけど、この舞台でいつか戦えるように頑張りたいというのが、モチベーションのひとつになりました」と20歳は話す。

ルーキーイヤーの昨年にメジャーを含む国内2勝を挙げたが、今季はここまで低迷。メルセデス・ランキングは43位で、この大会も2戦連続予選落ちで迎えていた。「2カ月くらい絶不調だったのが、ここに来て、予選を通れたのは少し良かった。経験のひとつにして、来週のオープンウィークにたくさん練習して、再来週から切り替えて頑張りたい」。課題と手応えを胸に、主戦場の日本へ戻る。(文・笠井あかり)

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