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連覇に気合! 小祝さくらは生涯獲得賞金5億円突破のチャンス “ただいま節約中”…その理由は?

昨年覇者の小祝さくらが連覇に挑む(撮影:鈴木祥)

<リゾートトラスト レディス 事前情報◇24日◇グランディ浜名湖ゴルフクラブ(静岡県)◇6500ヤード・パー72>

山梨県のメイプルポイントゴルフクラブで行われた昨年大会を制した小祝さくらは、コースこそ違うものの「連覇は達成したことがないので、そこを目指して頑張りたいです」と、いつも通りのおっとりとした口調ながら気合十分。今季初優勝へ態勢も整っている。

前回この グランディ浜名湖で行われた2019年大会は、5位と上々の成績。4年ぶりに戻ってきたコースだが、「全然覚えていなくて…、『こんなところ回ったっけな』という感じでした。初めて回る気分で練習ラウンドをしました」というのは小祝らしい。そして「グリーンが大きくてフェアウェイは広いけど池も多い。平坦なので風が吹くと影響するし、普段回るコースとはまた違うイメージがあります」と、その“第一印象”について話した。

ここまで出場12試合で予選落ちが4度と、なかなか波に乗れないシーズンを送ってきたが、「ワールドレディスチャンピオンシップ サロンパスカップ」で3位、先週の「ブリヂストンレディス」で8位と、ここ3試合で2度のトップ10入り。上昇気流に乗りかけているようにも見える。本人も「最近はパットがよくなってきて、少しずつ状態も上がっていますね」と手ごたえありといった様子だ。1ラウンド当たりの平均パット数は29.5882回で48位と、グリーン上は懸案事項になっていたが、ようやくメドが立ってきた。この変化の理由について小祝は説明する。

「フォローの出し方に気をつけています。これまではヘッドが先走って、手が止まってしまう感じでしたが、今は手とフェース面を一緒に出す感覚で打ってます。これまではあまり手を押し出してしまうと、右に出てしまうイメージが強かったのでやっていなかった。でもそこを変えたらすごくよくなって、今はイメージを変えました」

吉田直樹コーチと話し合い、改善策をこの点に求めた。さらに風が難敵となるコースだが、「最近はかなり強風、帽子が飛ぶくらいの時しか使わない」と、ショットの高低を出して攻めるのは控えるという。「あまり流されなくなった」という球質を考慮してのもの。そんな言葉からはショット面、パット面ともに、しっかりと整ってきたという印象を受ける。

今週単独3位以上になると、史上34人目の生涯獲得賞金5億円を突破する。これについては「今、知りました。全然意識はないですね」と、あまりピンときていない。ただトップ5に入ったら、欲しいものを買うと決めていることもあり、それとあわせてモチベーションアップにつなげたい。

ちなみに直近ではサロンパスカップで3位に入ったが、その時は何も買わなかったという。「今年の前半に電動自転車を買ったんですけど、今の電動自動車は画期的で高いじゃないですか。それで一気に使ったので、一回落ち着くために」というのがその理由。1台25万円したという自転車は「大活躍しています」というが、節約への意識も一気に高めたようだ。

今欲しいものは「髪のアイロンと、体重計」にロックオン。今年は主催のリゾートトラストグループ創立50周年記念大会となり、賞金総額も昨年より4000万円アップの1億4000万円、優勝で2520万円を手にすることができる。連覇達成で、再び財布のひもを緩めることはできるか?(文・間宮輝憲)

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