「やっぱりもっとやれた」 勝みなみの“デビュー戦”は74位

収穫と課題が見つかった4日間。飛躍に向けてこのデビュー戦を糧にする。(撮影:ALBA)

<LPGAドライブオン選手権 最終日◇26日◇スーパースティション・マウンテンGC(米アリゾナ州)◇6526ヤード・パー72>

米デビュー戦は収穫と課題を感じた4日間だった。米ツアーメンバーとしての初戦に挑んだ勝みなみは、最終日に2バーディ・2ボギーの「72」で回り、トータル3アンダーの74位タイで終えた。

「全体的にショットがブレていて、もったいないミスが多かった」と苦しんだ最終日。7番、13番とともにパー5でバーディを奪ったが、終盤の16番をボギーとすると、最終18番パー5では2オンを狙ったアイアンショットが「ちょっとかんじゃった」と池につかまりボギーフィニッシュとなった。それでも「きのうに引き続きパープレーで回れたのはよかった」と、初日から不調を感じたショットに苦戦しながらもなんとかスコアをまとめた。

「悔しさのほうが大きい。充実していたところもあるけれど、やっぱりもっとやれた」と振り返るデビュー戦。初日に「68」の好スコアを出しただけに、残り3日間で伸ばせなかったことが悔しい。それでも「予選も通ったし、本当にいい4日間を過ごせた」と戦い抜いたことには胸を張る。初日に298ヤードを記録した持ち前の“飛距離”にも確かな手ごたえを感じ、「負けていない」と自分の武器に自信を持つことができた。

不調だったショットは、最終日終盤に解決の糸口が見えてきた。スタンスで手元を「1個半、シャンクするんじゃないかなっていうくらい」体に近づけて構えるようにしたら感触が良かったという。「来週はまず予選通過を目指して、もっと上にいけるよう頑張りたい」。“ルーキーイヤー”は始まったばかり。これからさらに上を目指していく。(文・笠井あかり)

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