プロテストをトップ通過した清本美波は13位 クラブ通の一面も

清本美波はクラブ通な一面を見せた(撮影:福田文平)

<JLPGA新人戦 加賀電子カップ(96期生)最終日◇8日◇グレートアイランド倶楽部(千葉県)◇6582ヤード・パー72>

2023年度のプロテストでトップで合格した高校3年生の清本美波。新人戦は13位タイと悔しい結果となった。

「ティショットに不安感がある。ドライバーでOBだったり、林に入ったり。3番ウッドで凌いだホールもあった。ファイナルQTの初日にOBがあってその悪いイメージがある」とドライバーに不安を抱えながらこの新人戦を迎えていた。「試合になると切り返しが早くなってリズムが変わってしまう。右に飛んで行ってしまう」と技術よりも気持ちの面が影響しているようだ。

ドライバーに悩みを抱えている清本だが、話を聞いてみるとクラブへのこだわりがあった。テーラーメイドが大のお気に入りのようで、「中学生からずっとテーラーメイド。R9も使っていた。」と2009年に発売された同メーカーのクラブも使用していたことも。「シャフトはフジクラでヘッドはテーラー。初代のグローレやSIM2も好き」とテーラーメイド遍歴も披露。「見た目が大事、小ぶりヘッドで若干右に向いている方が好き」とクラブ通な一面を見せた。

トータル6オーバー・13位タイと悔しい新人戦となったが、「めっちゃ楽しかった」と振り返るその表情はすがすがしくも見えた。明日は初のプロアマ戦に挑む。「楽しみだけど、初のプロアマは緊張。会話とか大丈夫かな(笑)」。プロとしての初仕事にやや緊張気味だ。

今後の目標は「一番の夢はオリンピック。今も変わらず。どの競技でもすごい大会だから」とプロゴルファーとしては珍しい回答も。オフは「ディズニーかユニバに行きたい」と高校3年生らしい過ごし方も明かし、笑顔で会場を後にした。(文・齊藤啓介)

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