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欧州で勝った「いい意味でクレージー(笑)」な先輩に続け! 尾関彩美悠が福井で見せたい“作陽魂”

ニッコリ尾関彩美悠が日本タイトルに挑む(撮影:佐々木啓)

<日本女子オープン 事前情報◇27日◇芦原ゴルフクラブ 海コース(福井県)◇6528ヤード・パー72>

まだ高校3年生のアマチュアだった2021年大会で11位になっている尾関彩美悠。「日本一を決める大会で、毎年コンディションが難しい。優勝できたら今後への自信になります」という試合に、大きな刺激も胸に挑むことになる。

先週の日曜日、フランスから大きなニュースが飛び込んできた。DPワールド(欧州)ツアーで、21歳の久常涼が初優勝を挙げた。岡山県出身の久常は、尾関にとって同郷でかつ岡山県作陽高の1学年先輩。「ビックリしました。ほかの人のインスタのストーリーとかで『え、優勝したんだ?』って。高校の時からよく話して、ゴルフに熱い先輩でした」。海の向こうのできごとだが、身近なものに感じる。

同郷ということもあり、ジュニア時代から顔なじみ。この他にも、「めっちゃ面白いですし、いい意味で“クレージー”なんです(笑)。自分にはないゴルフへの視点がある人だなって、いつも思っていました」と、その人となりについて話す。「私も作陽として頑張りたいです!」。あとに続きたいという思いも胸に、ビッグトーナメントが行われる福井県に入った。

かつては、大会を主催する日本ゴルフ協会(JGA)選出のナショナルチーム(アマチュア日本代表)メンバーとして日の丸が入ったウェアを着て臨んでいた大会。プロになった現在は、そろいのユニフォームを着ることもないが、長く続くキャリアのなかで大きな自信になる1勝をつかみとりたい大事な試合となる。「アマチュアで11位になっているので、プロならもっとできる」。そう自分を奮い立たせ、プレーに集中していく。

アップダウンが激しく、砲台グリーンも多いコースは「難しい」と、ナショナルオープンにふさわしい仕上がりを感じている。「スコアもそこまで出るイメージがない」と、耐えて耐えて、チャンスを待つことになりそう。2週連続トップ10入りと、状態も確実に上向き。今週も“作陽フィーバー”を、景色がきれいな日本海沿いのコースから巻き起こしたい。(文・間宮輝憲)

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