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中島啓太は一足早く“戦闘服”着用で気合「明日よりもきょうが大事」 2打差から逆転V狙う

赤ケイタで浮上。賞金王レースの決着をつけるためにも負けるわけにはいかない(撮影:岩本芳弘)

<カシオワールドオープン 3日目◇25日◇Kochi黒潮カントリー クラブ(高知県)◇7335ヤード・パー72>

今大会開催前時点の賞金ランキングでトップを走る中島啓太は、6バーディ・1ボギーの「67」で第3ラウンドを回り、トップに2打差のトータル8アンダー・9位タイの位置で最終日を迎える。

2日目は納得のいくプレーができず無念の表情を浮かべていた中島だが、この3日目終了後は少し表情が明るく見えた。「まずはスコアを伸ばさないと話にならなかったと思うので、そこはクリアできてよかったと思います」。2日目はトップに9打差の26位タイで終えていたが、優勝を狙える上位につけられたのだ。

それでも「2つか3つぐらい可能性はあった」と心残りもある。「バーディチャンスにつけられるようなところ(距離)でつけられなかったりとか、最終ホールのセカンドも137ヤードだったので、もう少しピンを狙いたかったけど、セーフティに狙って、ただのパーで終わってしまったのは少し悔いが残ってます」。スコアを伸ばせるチャンスで守りにいってしまったことを反省する。

だが、「4つは絶対伸ばしたいなと思って、それを考えながらプレーできた」と、ラウンド前に決めていた目標スコアの「68」はクリア。それには納得の表情も見せる。「優勝を狙える位置まで上がってこられたので、優勝を意識しながらプレーしていきます」とさらに気合をいれる。

「マイナビABCチャンピオンシップ」で今季3勝目を挙げた時、最終日に着用していたのが真っ赤なウェアだった。当時、“勝負ウェア”になりそうとも話していたが、3日目はそのときと全く同じウェアを着ていた。「優勝した時のウェアだからというのはあるんですが、本当に、明日よりもきょうの方が大事だなと思って。それで赤を着ました」。そして実際に好位置まで浮上することができた。やはり、赤が“戦闘服”になっていきそうだ。

そして最終日は黒色のウェアで挑む。首位グループには賞金王争いをしている金谷拓実もいる。「トップにいるのが金谷さんなので、自分が勝つしかないですし、金谷さんも上しか見てないと思う。自分は金谷さんを見るというよりも、優勝を見てプレーしたい」。どちらかが激闘制することになるのか? 賞金王争いのラストスパート、緊張の最終日がはじまる。(文・高木彩音)

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