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鶴岡果恋がゾーン突入「何をやってもうまくいく」 ツアー記録タイのハーフ8バーディ

バーディパットを沈めまくった鶴岡果恋。上位で予選通過を決めた。(撮影:鈴木祥)

<楽天スーパーレディース 2日目◇28日◇東急グランドオークゴルフクラブ(兵庫県)◇6636ヤード・パー72>

ハーフ8バーディのツアータイ記録をマークした鶴岡果恋が「67」をマークし、初日の19位タイからトータル8アンダーで一気に上位戦線へ浮上した。前半は8バーディ、1ボギーの「29」。面白いように5メートル前後のバーディパットを放り込んだ。後半は2つスコアを落としたが、初優勝も狙える位置で決勝ラウンド進出を決めた。

「何をやってもうまくいく感じでしたね。ショットがそんなに(ピンに)ついたわけではなかったんですけど、そこからのパットが全部タッチが合って、ラインに乗って入っていました」。前半はこれ以上ない快進撃。1番パー4でカラーからの8メートルを沈めると、2番パー4は2打目をPWで1メートルにピタリ。3番パー3は15メートルから3パットでボギーとしたものの、4番パー5は2オンに成功し、2パットのバーディですぐに取り返した。

さらに5番4メートル、6番4メートル、7番6メートル、8番8メートルとバーディチャンスをすべてものにすると、9番パー4は残り130ヤードを9Iで50センチにつけて、6連続バーディーで前半を締めくくった。パットの調子がいい時は、ボールを打ち出す目印(スパット)がすぐに見つかる。「そこにめがけて打つんですけど、その先のラインが見えるようなイメージです」。ハーフ8バーディは過去に諸見里しのぶらが達成しているツアータイ記録だった。

10番パー4の2打目で風のジャッジに迷ったことで「流れを切らしてしまった」と後半は一転してバーディなし。15番パー4ではティショットを左に曲げ、3打目のバンカーショットも寄せ切れず、3オン3パットのダブルボギー。これでスコアを落としたが、上位で予選をクリアしたことには変わりない。

ラウンド数不足でランキングには入っていないが、ツアー16位相当のパーオン率69.79%を誇るショットメーカー。それだけに「4~5メートルのチャンスを決められるか」を常に課題にしている。「テークバックがアウトに上がって、カット軌道になる癖があるので、イントゥインになるように練習しています」。スタート前の練習グリーンではターゲットに向かって真っすぐに置いたアライメントスティックを目安に、イントゥインのヘッド軌道を確認するのが今季のルーティンだ。

QT65位から数少ない出場機会を生かして、リランキング27位にまでポジションを上げたが、まだまだ第2回のリランキングを意識しなければいけない立場。「次のリランキングまで試合も少なくなってきているので(今大会を含めて9試合)一つひとつの試合が大事になってきますし、毎日アンダーで回れたらいいかなと思っています」。その先にあるシード権獲得を見据えて、今週は是が非でも上位フィニッシュを果たしたいところだ。(文・田中宏治)

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