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全米女子、オーガスタ経験しプロの世界へ 目指すは「紳士的で謙虚」な選手【注目ルーキー報告書】 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

上野菜々子(左)は悔し涙、大きな経験を経てツアー参戦を果たす(撮影:GettyImages)

3月3日開幕の「ダイキンオーキッドレディス」で幕を開ける今季の国内女子ツアーで、今年もフレッシュなルーキーたちが本格的にプロゴルファーとしての第一歩を踏み出す。そこで昨年末に行われたQTで上位になり、レギュラーツアーを主戦場に戦う選手を紹介。今回は上野菜々子(QTランク30位)。

これがオーガスタも経験した上野菜々子のドライバースイング【連続写真】

「頭が真っ白になった」という2019年の日本女子プロゴルフ協会(JLPGA)プロテスト失敗を乗り越え、昨年6月、2度目の挑戦で上野は正会員の肩書を手に入れた。テストに落ちた直後のことについては、「自分が2人いる感じ」とも表現する。なかなか練習に身が入らず“へこたれる自分”と、それを“鼓舞する自分”。ただそれも、周囲の支えもあって徐々に“いつもの自分”を取り戻すことができた。

アマチュア選手として次のテストを待つことを決めたが、翌20年は新型コロナウイルスの影響でテスト自体が延期に。それでも「全員同じ思いをしていると思えばガマンできました」と前向きに時間を過ごした。するとこの“ご褒美”とばかりに、昨年の「オーガスタナショナル女子アマ」出場権が舞い込むことに。別のコースで行われる2日間の予選ラウンドを勝ち抜き、マスターズが開催される“聖地”の芝を踏むことができた。

同年6月には2度目の受験でプロテストを通過(16位)。ようやく目指す道を切り開いた。「小さな子供たちから、お手本にされるような選手になりたい。イ・ジョンウン6さんと申ジエさんが目標。どんなときも紳士的で謙虚な姿勢が憧れです」。この直後には目指すべきプロ像について、こう話している。

昨年はレギュラーツアー4試合に出場し2試合で予選通過。同じく4試合出たステップ・アップ・ツアーでは2位が2度と、まずまずのスタートを切ったといえる。そしてQTも、前半戦の試合にはほぼ出られるであろう位置で終えることができた。「シードを獲得することが目標。いつか全米女子オープンで優勝したいです」。19年に予選会を通過し出場した海外メジャーでの活躍も思い描きながら、まずは3月に開幕する国内ツアーで結果を残していきたい。

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