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ツアープロの感性と寛容性が融合、『PING 2021 PUTTER』、4月9日デビュー

トゥとヒールにタングステンが入り、コンパクトでも寛容性がある『PING 2021 Putter』の7機種

22日、ピンゴルフジャパンがオンライン新商品発表会を行った。

「今回の新パター『[GMA]()2』などをモデル名としておりましたが、1つひとつの形状・モデル名を覚えていただきたいと思い、今回のようなネーミングにしております」(岡田健二副社長)

■11機種は大きく3タイプに分かれる

同社プロダクトマーケティングの根津博嗣氏が詳しく商品を説明する。

「当社はツアープレーヤーのフィッティングを強化してきましたが、彼らはパターで3つの感性である【1】打感(フィーリング)、【2】打球音(距離感)、【3】初速(転がり)を重視します。打感においては、心地いい打感を生むソフトPEBAXを外側に、内側にはハードPEBAXを採用した2重構造のインサートになります。また、ツアーの要望で生まれた溝の浅い新溝で初速が出ます。これらを搭載したフェースでツアープロ好みの打感を実現しています。

また、厳選した11機種のヘッド形状を採用しました。パターの寛容性とは、創業者のカーステン・ソルハイムが一貫して言ってきた【MOIを上げること】です。周辺重量配分でMOIを上げると、芯を外れたときでもブレを減らせます。コンパクトなタイプ【1】の7機種にはステンレス✕タングステンという組み合わせでMOIを上げています。タイプ【2】はアルミニウム✕ステンレススチールという組み合わせの大型ヘッド3機種です

タイプ【3】はアルミニウム✕タングステンというMOIを最大に高めることが目的のヘッドです。フェースのトゥ・ヒールだけじゃなく、後方のトゥ・ヒールにもタングステンウェイトを配し、重心から最も遠い場所に配置することでMOIを最大に引き上げています」(根津氏)

■初登場は『クッシン4』『DS72』『CA70』『ハーウッド』

7機種のコンパクトなタイプ【1】のうち、初登場の形状を見ていこう。まずは『クッシン4』で、幅広な四角形がもたらす、抜群の座りの良さが特長で、操作性にも優れる。また、ミッドマレットの初登場が『DS72』だ。「アンサーから派生した形で、後方にいくほど低くなる、アンサーとミッドマレットが融合したような形状です。アンサーよりフェース長が短く、PGA選手が好む操作性に優れており、それでいて寛容性もあります。ボール幅のアライメントラインがさらに構えやすさを生んでいます」(同)

次はタイプ【2】の初登場モデル。リー・ウェストウッドバッバ・ワトソンブルック・ヘンダーソンらが使う初登場の形状は『CA 70』という高比重のステンレスをソールに配置したマレットだ。「ボール幅のデザインと長いサイトラインが特長で、フェースを見ずに線を見て打つ方にオススメです」(同)

また、タイプ【3】の大型マレットの『ハーウッド』も初登場。「4箇所に重心から遠い位置にタングステンを入れて、MOIがシリーズ最大で、上下左右のMOIが10,000g/cm2越えになっています」(同)

■契約プロたちの感想は? どれを選ぶ?

新作の『アンサー2』で既にオフのラウンドを重ね、好スコアを連発しているという鈴木愛はデモンストレーションを経て次のように語る。

「打感が柔らかいけど、しっかりボールの転がりもいい。球がくっつく感じがするので、スライスラインとかが良さそうで、何より顔が好きです。私は毎回アンサー2を選んでいて、やっぱりシャープだし、角張ってどこを向いているかはっきりして構えやすくて好きです。11機種の中でイチオシのモデルは、アンサー2とオスロHです。アンサー2は入りそうなイメージが出ますし、オスロHは去年まで使っていたエコーというピンクのものに顔が似てて、構えた安心感があります。アンサー2で調子が悪い時でも自信を持って戦えそう」(鈴木愛)

タイン4を試打した永野竜太郎はこう語る。

「ツノ型があることで、向いている方向もわかりやすいし、引きやすさもあると思います。安心感のあるタインCと操作性のあるタイン4で選び分けるといいと思います。11機種で一押しモデルは、2つともタインなんですけど、タイン4が安心感と操作性があるので、こっちを推したいと思います」(永野竜太郎)

デモンストレーションで『ハーウッド』を試打した渋野日向子はこう話す。

「かなりストロークしやすいです、重たいので。緊張してしまったり、パターが苦手な人にはオススメです。(学生時代は自身もマレット型で)オスロを使ってて、元々大きいヘッドが安心感があって構えやすいんです。私はこの中ではアンサー2を選びました。一昨年の全英で優勝したシグマ2の時の形状と同じで、自分のしたいストロークがしやすいので。アマチュアの方には『ハーウッド』もオススメです」(渋野日向子)

価格は『ハーウッド』のみ税込52,800円〜で、それ以外の機種は37,400円〜となり、4月9日に全国で発売される。

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