米国女子ツアー、今季のメジャー勝者のボールとウェッジに共通点

「エビアン選手権」で優勝した、アンジェラ・スタンフォード(撮影:GettyImages)

米国女子ツアーは、「エビアン選手権」で今季のメジャーすべてが終了し、[ANAインスピレーション]()」に続くメジャー2勝目である。

今季の5つのメジャー覇者のギアを振り返ってみると、下記のように面白い共通点があった。まず、1つ目が全員がPWを含む4本ウェッジ体制のプロだということ。しかも、3人が50−54−58°のロフト構成という点が共通していた。

また、2つ目の共通点が、5人全員がタイトリストのボールを選んでいたこと。そのうち、4人が『プロV1x』を使用しており、厳しいメジャーを制すのに、厚いウェッジ体制と意のままに止めるボールがいかに必要とされているかがよく分かる。下記が、それぞれの優勝セッティングだ。

■「ANAインスピレーション」は[パーニラ・リンドベルグ]()

ANAインスピレーション」では、[⇒レディスクラブでメジャー優勝へ!? 首位のパーニラ・リンドベルグってどんな人?]()

1W:PING G Le(11.5°)
3W:PING G400(15°)
3U:PING G(19°)
4I〜PW:PING i200
A,SW:PING グライド2.0(50, 54, 58°)
PT:PING ケーデンスTR Rustler

■「全米女子オープン」は、契約フリーのアリヤ・ジュタヌガーン

全米女子オープン」を制したのは、ドライバーをほとんど使わない現在賞金ランク1位のアリヤ・ジュタヌガーン(タイ、22歳)。そのセッティングは独特で、複数のメーカーのものを組み合わせた小ぶりなヘッド中心のセッティングとなっている。なお、FWや2Iをティショットで多用するものの、ドライビングディスタンスは267.329ヤードの12位に位置し、パワーヒッターぶりを見せつけている。

3W:[バーナー]()(15°)
2,3I:テーラーメイド Tour Preferred UDI
4I:[RSi]() TP UDI
5I〜PW:タイトリスト 716 AP2
A,SW:[ボーケイ]()SM7(50, 56, 60°)
PT:オデッセイ Works Cruiser V-Line
BALL:タイトリスト プロV1x

■「KPMG女子PGA選手権」は世界ランク1位のパク・スンヒョン

KPMG女子PGA選手権」は現在世界ランク1位のパク・スンヒョン(韓国、24歳)が畑岡奈紗らとのプレーオフを制した。使用クラブはすべてテーラーメイド。ドライビングディスタンスは、271.153ヤードの5位と、こちらもツアー屈指の飛ばし屋だ。

1W:テーラーメイド M3 460(9.5°)
3W:テーラーメイド M4(15°)
UT:テーラーメイド M3(17°)
4I:テーラーメイド P790
5I〜PW:テーラーメイド P770
A,SW:テーラーメイド ミルドグラインド(50, 54, 58°)
PT:テーラーメイド Spider Tour
BALL:タイトリスト プロV1x

■「全英リコー女子オープン」は[ジョージア・ホール]()

全英リコー女子オープン」は[タイトリスト]()『プロV1x』だった。

1W:キャロウェイ GBB EPIC(9°)
3W:キャロウェイ ROGUE(15°)
3,4I:[APEX]()
5I〜PW:キャロウェイ X Forged
A,SW:キャロウェイ MD4(50, 54, 58°)
PT:オデッセイ ホワイトホットRX ロッシー
BALL:タイトリスト プロV1x

■「エビアン選手権」は[アンジェラ・スタンフォード]()

先週行われた「エビアン選手権」は[PING]()だが、3Wを抜き、5&7&9Wを入れる少し変わったセッティング。ただ、飛距離が出ないわけではなく、ドライビングディスタンスは、256.506ヤードの54位。

1W:PING G400(10.5°)
5,7,9W:PING G400(17.5,20.5,23.5°)
4I〜PW:PING i200
A,SW:PING グライド2.0(52,56,60°)
PT:PING Vault2.0 Dale Anser
BALL:タイトリスト プロV1

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