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総額43億円のボーナス “プレーヤー・インパクト・プログラム”に賛否の声 | ゴルフのポータルサイトALBA.Net

やっぱりタイガー・ウッズが大人気 ビッグボーナスは誰の手に?(撮影:GettyImages)

PGAツアーがファンやスポンサーへの人気に貢献した選手にボーナスを支払うプログラム、「プレーヤー・インパクト・プログラム」の存在が米ゴルフウィーク誌によって明らかになったが、選手や関係者、メディアの反応は賛否両論。その金額の大きさには誰もが驚いているようだ。

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総額4000万ドル(約43億円)で10人が選出、トップの選手には800万ドル(約8億6000万円)が支払われるこのプログラム。反対派の最大の疑問はこのプログラムにはスポンサーがついていないのに、「この4000万ドルはどこから来るの?」というもの。

ツアーから拠出されるのかもしれないが、「PGAツアーは昨年のパンデミック以来、50人の人員整理がされている。その最中にこれだけの金額が支払われるのはどうか」というメディアからの声。ジョージア州で黒人らマイノリティの投票を妨げる法案が可決されても、PGAツアーは最終戦「ツアー選手権」の会場の変更をしていないことから、「そのお金はジョージア州へのチャリティに使用すべき」や「すでに十分にリッチな選手たちをさらにリッチにするだけだ」という声もある。

一方で賛成派のビリー・ホーシェル(米国)は「人気選手らはメディア露出などで多くの負担を強いられてのだから、その感謝を示す機会」と話す。同プログラムは高額賞金を掲げて人気選手を集め、新しいツアーを構想するプレミア・ゴルフ・リーグへの選手の流出を阻止するという意味合いもある。

「これはビッグネームだけのもので、僕たちリトルガイには無関係…」と話す選手も。事故によるケガからリハビリを続けるタイガー・ウッズ(米国)は、今季は試合に出場することは難しいが、それでも1位に選ばれると見られている。誰が選出されるのかは興味深いところだ。(文・武川玲子=米国在住)

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