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『パトリック・リード』アイアンで快調に伸ばすリード。アイアンに使い慣れは不要!?

『パトリック・リード』アイアンを投入後、連日の「66」で快調に伸ばすリード(撮影:GettyImages)

「ヒーローワールドチャレンジ」の2日目。既報のとおり、自らの名を冠した完全自分仕様のカスタムメイドアイアンを投入した、パトリック・リードが快調に伸ばし、この日も7バーディ、1ボギーの連日の「66」でトータル12アンダー。2位に3打差をつけて首位をキープしている。

快調の理由を「風が落ち着くと、バーディを取る機会が得られるゴルフ場の1つです」と語ったリード。とはいえ、穏やかな天候がメリットをもたらすのは、他の選手にとっても同じこと。いきなり新作アイアンに替えて好スコアを出す点について、プロゴルファーのアイアンフィッティング経験も多い、筒康博に話を聞いた。

「アイアンに使い慣れが必要なのは、アマチュアの場合、よくあることです。ただし、打ち方の変わらないトッププロの場合、リード選手のように【合うものに替えたら、いきなり良くなる】ことは当然考えられます。トッププロの場合、自分のやりたい打ち方を何かが邪魔することが多く、基本的には合う道具なら意のままにボールコントロールできる技術を持っているし、シャフトも基本合うものも変わらないので。

リード選手の場合、特に左腕のアームローテーションの少ないスイングで、フェースを大きく開閉させるよりは、開閉を抑えてラインを出す技術に長けた選手。そういった選手の場合、主にソールのヒール側の当たり方による不調を口にすることが多いと思います。ヒールが突っかかると、少し球が左に出るため、ライ角をフラットにする調整やヒール側のソールを削ることはままあります」(筒康博)

比較しやすいのはタイガー・ウッズだと言う。

「タイガーの要望を完璧に具現化した『P7TW』アイアンのヒールは角張っています。それに対して、リード選手の『パトリック・リード』アイアンは、ヒールが丸くなっていることが見てとれます。様々なライで、自分の意図に反してヒールが突っかかる場合、左に飛びやすくなることを嫌がる選手には、こういった丸いソールの方が合うケースが多いと感じます。

適正ライ角も当然選手によって違いますが、リード選手は【ヒールの接地が少ない自分仕様】を手に入れたのでは? と見ていますね。少し前に横峯さくら選手が台湾の試合で[⇒契約フリーの横峯さくら、初日終了後に衝撃の出会い。「こんな綺麗なフェード、何年ぶりだろう…」]()

はたしてリードの快調は続くのか。リード自身、自らのアイアンについて「年明けまで秘密」とし、海外メディアに対しても口を開かず、『パトリック・リード』アイアンへの憶測が広がっている。

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