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久保建英の復帰は年明けか!? “韓国の至宝”イ・ガンインはライバルの帰還を待望「僕らは互いに助け合える」

アジア最終予選も欠場を強いられている久保。敵味方に関係なく日本のストライカーの復帰を待ち望む人は多い。(C)Getty Images
9月22日に行なわれたラ・リーガ第6節のレアル・マドリー戦でハーフタイムに右膝の違和感を訴えて戦線を離脱したマジョルカの久保建英。半月板損傷で最長全治3か月の重傷と現地メディアで報じられて以降は長い治療とリハビリに励んでいたが、現在はトレーニングを再開している。

メディカルチームの主導によるジムでのフィジカルトレーニングに加えてランニングも行なっている。そんな彼の復帰時期について、地元メディア『OK DIARIO』は「バレアレス諸島のクラブはタケの復帰のために2つのステージを考えており、最も楽観的な観点からは12月4日のアトレティコ・マドリー戦、より慎重になる場合は、年明け1月2日のバルセロナ戦まで伸びることになる」と報じる。

マジョルカは今季ここまで久保だけでなく、アントニオ・ライージョ、アンヘル・ロドリゲス、ハウメ・コスタ、フランコ・ルッソ、アレクサンドル・セドラル、パブロ・マッフェオ、イニゴ・ルイス・デ・ガラレタ、そしてマシュー・ホッペと多くの怪我人を出しており、彼らの半分は未だ戦線に戻れずにいる。
そんな状態のなかで、主力としてチームを支えるひとりが、今夏に加入したばかりのMFイ・ガンインだ。10歳でバレンシアに所属してきた「韓国の至宝」と呼ばれる技巧派レフティーであり、共通点が多い久保と共闘が実現した際にはどのような融合が見られるか期待された矢先、「日本の至宝」がアクシデントに見舞われたのだ。

ここまで9試合出場1得点1アシストという記録を残している20歳の韓国人は、母国の放送局『SPOTV』によるインタビューで、これまで自身の比較対象とされてきた久保についてこう語っている。

「チームメイトになる以前、久保とは少年時代から対戦してきた。彼は素晴らしい選手であり、一緒にトレーニングをしてみて思ったとおりだった。1対1やシュートで非常にスキルフルで、全てに優れている。今は怪我をしているが、彼が復帰したら、僕らは互いに助け合える」
久保が離脱して以降、マジョルカは8戦で1勝4分け3敗と勢いを失い、順位も一時の6位から13位まで落とした。主力が欠けるなかで奮闘中のイ・ガンインにとっても、かつてのライバル久保の復帰は待望すべきものであるようだ。

そんな日本のストライカーは、ラ・リーガ、東京オリンピックでのプレーが評価され、国際サッカー歴式統計連盟(IFFHS)が選出する「世界ベストプレーメーカー賞」にノミネートされた。初年度2006年のジネディーヌ・ジダンをはじめ、これまで歴代レジェンドたちが受賞してきたものに弱冠二十歳で候補リストに名を連ねたことからも改めて久保の非凡さというものが窺い知れるだろう。
その早熟ぶりにより日本A代表でも不可欠な存在となりつつあるが、今月のカタール・ワールドカップ・アジア最終予選でも欠場を余儀なくされ、森保一監督にとっては大きな痛手となっている。

余談だが11月11日に対戦したベトナムのメディアの総合メディア『PHAPLUAT』は、久保の不在が有利な材料であることを強調する一方で、「自国の大エースである24歳のグエン・クアン・ハイと、日本の天才、久保との対決が見られないのは残念だ」とも報じている。

敵味方に関係なく、その不在が惜しまれる久保。焦りは禁物ではあるが、多くの人々が一刻も早いピッチへの帰還を待ち望んでいる。

構成●THE DIGEST編集部

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