• HOME
  • 記事
  • 卓球
  • “水谷隼と同級生” 松平賢二が「僕は自分のことを老害だと思ってる」と語る理由

“水谷隼と同級生” 松平賢二が「僕は自分のことを老害だと思ってる」と語る理由

卓球インタビュー “水谷隼と同級生” 松平賢二が「僕は自分のことを老害だと思ってる」と語る理由

2022.08.09

この記事を書いた人 槌谷昭人1979年生まれ。テレビ/映画業界を離れ2020年からRallys編集長。
軽い小咄から深堀りインタビューまで、劇場体験のようなコンテンツを。
戦型:右シェーク裏裏 @tsuchito 松平賢二、オーストリアリーグに挑戦します」

自身のYouTubeで明るく宣言する松平賢二(協和キリン)に感じた疑問は「なぜ、33歳のいま?」という疑問だった。

もちろん、卓球は年齢を重ねても可能な競技だ。
培った基礎が確かなものであれば、技術に関しては年を重ねるほどに向上し続けるかもしれない。
元世界選手権日本代表でもある松平賢二もその一人だろう。

松平賢二(協和キリン)
写真:世界卓球2013 パリ大会での松下賢二(写真右)/提供:ロイター/アフロいま、日本の卓球界の中で松平賢二が背負うものは小さくない。

実業団卓球部の名門・協和キリンの看板選手として発信を続ける一方、日本リーグ史上初めての選手会を作り、その代表も務める。
卓球一家で知られる松平家の弟・健太、妹・志穂に限らず、広く卓球選手にとっての“兄貴分”だ。

ただ、この数年、個人戦での松平賢二の戦績が冴えないことも事実だ。
長年互いに切磋琢磨してきた同級生の水谷隼は東京五輪混合ダブルスの金メダルを手にし、テレビの向こう側で卓球の知名度を上げている。

写真:水谷隼(木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部
写真:引退セレモニーで乃水谷隼木下マイスター東京)/撮影:ラリーズ編集部しかも、松平は5年前までフランスリーグ他、ヨーロッパリーグに参戦した経験もある。“一度行っておきたかった”わけでもないのだ。
松平賢二、何を思う。

インタビューは、千葉県柏市にある「スーパースポーツゼビオ セブンパークアリオ柏店」で行った。

JR柏駅の改札を出たところで、胸に大きく「Rallys」の文字が入ったTシャツを着て、松平賢二を待つ。人混みの中で43歳のインタビュアーが着て立つには、いささか抵抗を感じる。

「遠くから、すぐわかりましたよ」松平賢二は笑いながら、改札を抜けてきた。

人生には、年甲斐もない挑戦からしか始まらない季節がある。たぶん。

松平賢二(協和キリン)
写真:スーパースポーツゼビオ セブンパークアリオ柏店でインタビューを行った/撮影:ラリーズ編集部このページの目次

  • [8 僕が勝手に、と松平賢二は言う]()

関連記事