カタールW杯コスタリカ戦に向けた各選手のコンディション、プレー不能は酒井宏樹のみか
写真:冨安健洋(PA Images/アフロ)
日本が歓喜に揺れたカタールW杯ドイツ戦から1日が経過したが、その興奮が収まっていない人も多いはずだ。
優勝候補のドイツ代表に逆転勝利を収め、次戦のコスタリカ戦に勝利すれば3戦目のスペイン戦前に決勝トーナメント進出を決めることができる。
ドイツ戦を終えた現段階での各選手のコンディションを確認しておこう。
プレー不能は酒井宏樹のみ、守田英正も出場可能に
カタールW杯が始まる前には、板倉滉や浅野拓磨が膝の靭帯を断裂し、久保建英の脱臼、遠藤航の重度の脳震盪、守田のふくらはぎ痛など、多くの日本人選手が万全とは程遠いコンディションであった。
しかし、W杯開幕直前のカナダ戦で板倉や浅野、田中碧が復帰すると、ドイツ戦も遠藤がぶっつけ本番ながら活躍した。
これらの選手たちは試合をこなしたことでコンディションも高まり、試合勘も徐々に問題なくなっていくはずだ。
主要選手のコンディションは以下の通り。
・遠藤航
W杯前のリーグ戦で重度の脳震盪を起こし、カナダ戦まで一切プレーしていなかったが、ドイツ戦にぶっつけ本番で復帰。
前半は体が重たそうではあったものの、次第に試合勘も戻り、結局フル出場となった。
コスタリカ戦はさらにコンディションが上がり、素晴らしいプレーを見せてくれるはずだ。
・酒井宏樹
ドイツ戦の後半25分過ぎに足を痛め、南野拓実と交代した。
検査結果はまだ出ていないが、次戦のコスタリカ戦の出場は難しいと言えるだろう。
・守田英正
ドイツ戦ギリギリで全体練習には復帰していたが、まだ全力でプレーできる状態ではなかった。
しかし、コスタリカ戦までは3日あることから、スタメンもしくは途中出場での復帰の可能性が高いと言えるだろう。
・久保建英
ドイツ戦の前半、ラインを割るかギリギリのボールを無理やり折り返したプレーで足首を痛めた。
ただし交代後は裸足でアイシングなどもしておらず、試合終了時には猛ダッシュでピッチの選手たちに駆け寄っていたことからも、次戦コスタリカ戦も問題なくプレー可能だろう。
・三苫薫
体調不良で日本代表に最後に合流した三苫は、カナダ戦に出場できずコンディションが不安視されていたが、ドイツ戦でもキレのあるプレーをしており、コスタリカ戦以降はスタメン出場も可能な状態だ。
・冨安健洋
右太もも裏を痛めていた冨安も、ドイツ戦の後半頭からプレー。
カナダ戦に出場していなかったためコンディションが心配されたが、さすがのプレーで勝利に貢献した。
ただし、試合終盤に足を気にするシーンがあり、演技でなければコスタリカ戦の出場は難しいかもしれない。(本人は「流れが悪かったから倒れた」とコメントしている)
・浅野拓磨
靭帯断裂から復帰間もないが、世界ナンバーワンGKのノイアーから見事な決勝点を奪いヒーローに。
動き自体はまだ100%ではないが、ドイツ戦に出場したことで更にコンディションを上げていけるはずだ。
・板倉滉
このドイツ戦の大金星は、板倉の復帰なくしてはあり得なかっただろう。
DF陣で最も頼りになる男であり、浅野の決勝点に繋がるロングパスも通している。
90分間フル出場したことで、完全復活と判断してOKだろう。
・田中碧
右膝を負傷し直前のリーグ戦には出場できなかったものの、カナダ戦で復帰し、このドイツ戦も後半26分までプレー。
コスタリカ戦からはフル出場もコンディション的に可能となるはずだ。
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